【アプリ】Androidに『グランツーリスモ』が登場! 実は超絶劣化の偽物だった?
Androidのアプリが配布されているGooglePlayマーケットに『Gran Turismo』なるアプリが登場し話題になっている。このアプリはあのドライブシミュレーターのAndroid版なのだろうか? 『グランツーリスモ』と言えばポリフォニーが開発を手がける究極のレースゲーム。あれの挙動やグラフィックを再現するとなると高性能スマートフォンでも難しそうだが……。
記者が実際にダウンロードして起動してみたところ、オープニングはレースゲームっぽい画面が登場。そしてオープニングテーマは例の『グランツーリスモ』のフュージョンっぽい曲ではなく、川田まみが歌うアニメ『ヨルムンガンド』のオープニングテーマー『Borderland』が流れていた。『グランツーリスモ』とは雰囲気が少し離れているが、そこは気にせず遊んでみることにする。車種は5車種あるらしいが最初に使えるのは1車種のみでほかはロックされている。
では実際に遊んでみることにする。スマートフォンで『グランツーリスモ』が遊べるなんて夢のようである。期待に胸を膨らませプレイ開始!
……そこに映ったのは『グランツーリスモ』とはかけ離れたゲーム画面である。上から見下ろした視点で3車線。車は前にしか進むことができず、コナミの1984年に発売した懐かしの『ロードファイター』をも彷彿とさせる。前方から来るアザーカー(敵車)を避けつつ進んで行くのである。
道路の至る所にコインが落ちているので敵にぶつからないようにそれをゲットするとコインが増えるようだ。早速コインを取ってみると「+5」と表示された。『グランツーリスモ』にこんな要素あったっけ?
敵にぶつからないように進むとエリアが変化し、スピードも速くなってくる。ちなみに画面をタッチすることにより任意でニトロを使うことができる。左右のハンドルは画面を傾けることによって操作。2エリア移行からは敵車が車線変更するのでぶつからないように慎重になってほしい。しかし、このゲームはリアリティーを追求しているのか、車線変更時にウィンカーを出すのでよく敵車を見ていればぶつかることは無いだろう。こういうところはリアルなんだな。
溜めたコインは既にご存じの通り、先ほどロックされていた他の車種をアンロックするために使用する。2段階目のダッジ・バイパー風な車は3999ドル(ゲーム内コイン)でアンロックが可能。
と、真面目にこのニセ『グランツーリスモ』を解説したが、これは紛れもなくSCE非公式の製品。SAILFISH GAMESというデベロッパーが開発しリリースしているこのゲーム。既に10万以上ものユーザーがダウンロードしており、レビューも平均星4つとなかなかの高評価。
無料なので暇つぶしに遊んでみるのは良いかもしれないが、上記で説明したとおり本家『グランツーリスモ』とは全く内容が違うのであしからず。
ロゴも似てるし意識しすぎでしょ……。
※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。[リンク]
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。