アメリカ人学生気質
今回はsmall Gさんのブログ『small G』からご寄稿いただきました。
アメリカ人学生気質
いつも不思議に思うんですけど、アメリカ人の学生を指導していると「なんでこんなに自信満々なんだろう」と思うことが良くあります。
アメリカでこの国の大学生と遊んだり一緒に話をしたことのある人はよく解ると思うんですけど、殆どの学生がその本人の知的レベルにはほとんど無関係に自分の事に「こちらがげんなりする程」自信を持ってるんですよね。(笑)
これは人種にはほとんど関係ないと思います。重要なのはどれほど長い間、そして小さい頃からこの国で教育を受けてきたか否かだというのが私の周辺の人間の共通見解だと感じています。
例えば、中国から出てきた中国人の学生とかは、自分の履歴書に嘘八百並べ立てて「あれが出来るこれが出来る」と言って書き込んでくるので、その内情を知ってるこっちはよく大笑いすることが多いんですね。例えば、PCRが出来ると書いてきて実際は「しているのを見たことある」とか「聞いたことがある」とか言うのまで出来るという、ほとんど脳内願望の文章化みたいな履歴書を出してくるのも沢山います。(中には本当に出来るのも混じっているから面倒なんです、、、)挙げ句の果てには遠心機を使えますとか、パイペットを使えますとか、、、もうね、なんでそんなしょうもない事まで書かなイカンの?というような、意味不明のことばっかりズラズラと書き込んで来て(つまりそこまで膨らませないと、書く事が無いのだろうと逆に邪推してしまいます)、実際は論文履歴は、聞いたこともない中国の雑誌で一回提出とか。(Pubmedにさえ載ってないマイナーな雑誌で調べようも無い!)おまけにAuthorshipも勝手に順番変えて自分をFirstに持ってきてたりなんて言うのはザラ。(これも「よく」有るんです!)
でも、でもですね、、、彼らの多くはまだどうやら「悪いことやってる」というのは心の片隅には有って、実際は自分の履歴書がハリボテに近いということも比較的自身の心の中では了解済み、と言う感じなんですね。(特にインタビューすると殆どは「やべ〜」という顔を見せてくれます。w)
ところが、アメリカで生まれ、アメリカで教育を受けた人間というのは人種などに関係なく(日本人の親御さんを少なくともどちらかに持つ学生はこの反対が多い、稀な例外事項です)、根拠のない自信の塊であることが多くて、こちらの怒りの沸点を下げることが多いんです。
最初から諄々と質問で切り崩して、その根拠のもとになっている事実や結果を学生本人に思い知らせると、最後には学生自身がその自らの根拠が如何に「根も葉もない」ものだったかということをその場では理解する素振りを見せるんですが、翌日にはもうケロリと綺麗サッパリ忘れて見事に教育的には大失敗。
一体全体どういう教育受けたら君達みたいに自信満々の人間が出来上がるんでしょうか、、、。
おじさんは知りたいですよ。ホンマに、、、。
執筆: この記事はsmall Gさんのブログ『small G』からご寄稿いただきました。
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