原作者スティーブン・キングが語る映画『ドクター・スリープ』 「原作の見事な映画化でありキューブリックの映画の素晴らしい続編」[ホラー通信]

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スタンリー・キューブリックがスティーブン・キングの原作を映画化した伝説的ホラー映画『シャイニング』。その40年後を描く続編『ドクター・スリープ』が11/29よりいよいよ公開。

今回、原作者であるスティーヴン・キングの特別インタビューが到着。小説『ドクター・スリープ』のキャラクター造形の裏側や本作のテーマ、今回の映像化について余すところなく語ってくれた。

スティーブン・キング「私はいつも言ってきたんだが、スタンリー・キューブリックの映画版と私の小説の違いは、彼の映画が氷で終わるのに対し、私の小説は炎で終わるという点なんだ。しかし、大人になったダニー・トランスのストーリーを、マイク・フラナガン監督が、自身の明らかにおおらかな心を通して研究してくれた。だからこそ彼はキューブリックの映画をもう少し先へと進めることができ、それによっていろいろな点に“温かさ”が加わっている

この映画はふたつのことをやっているんだよ。まず、これは小説『ドクター・スリープ』の見事な映画版であること。そしてまた、スタンリー・キューブリックの映画『シャイニング』のすばらしい続編であることだ。マイクは、映画『シャイニング』では起きたが、小説『シャイニング』では起きなかったこともいくつかあるという“世界”で、この映画に取り組み、この二つのテーマをうまく成し遂げている」

ホラー作品を多く世に送り出してきたキングだが、読者には恐怖と同時にエモーションを感じてもらいたいという。

「私は、感情的な反応を得られるたびにうれしく思うんだ。それは私が大事にしていることのひとつだ。私は読者に気にしてほしい。読者の心を動かしたい。ホラーというのは、いうなれば、ギターの唯一の弦のようなもの。ほかにも多くのものもある。私は読者を、人間として共感できる人々に会わせたい。友達である人々、世話をする人々、保護者である人々。それがだいたいにおいて、怖い部分をより怖くする要素なんだ。」

また、本作のキャラクター造形には隠された裏側があったとキングは告白する。

「小説『ドクター・スリープ』を執筆したとき、私は長い間、断酒をしていた。私はその視点からダニーのストーリーを書きたかった。というのは……いや、私は別に自分がふたりの別の人間だったと言うつもりはないよ。それだとこのストーリーを誇張することになってしまうからね。ただ、私自身、『シャイニング』を書いたときの自分とは、相当違っているし、人生において違う場所にいる。それが『ドクター・スリープ』を書こうと思った推進力のひとつだった。このキャラクターに関しては、自分がもっと広い視点で描けると感じたんだよ。

私がやりたくなかったのは、酒を飲むとか飲まないとかについての道徳的なメッセージみたいなものにすることだった。私が目指したのは、このキャラクターを読者、あるいは観客に見せて、何が起きたかをもとに、彼ら自身で判断してもらうことだったんだ

そして、人とは違う“特別な力=シャイニング”を持つダニーを通して、誰にも通じる普遍的な“勇気”というテーマを伝えたかったとキングは語る。

「絵を描くのが好きだったら、それを隠す必要はない。絵をみんなに見せればいい。文字を書くのが好きだったら、書いた文章を勇気を出してみんなに見せればいいんだ。予想される最悪の事態は、誰かが“好きじゃない”と言うだけだ。そしてそれは本当に最悪なことではない。鋭利なもので目を刺されるほど悪くないだろう」

『ドクター・スリープ』
11月29日(金)全国ロードショー

『シャイニング 』北米公開版<4K ULTRA HD&HD デジタル・リマスター ブルーレイ>(2 枚組)¥6,345+税
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デザイナーと記者の二足のわらじ。ふだんはホラー通信(http://horror2.jp/)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きなバンドはビートルズ、好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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