キャストが豪華すぎる!泉鏡花『天守物語』を「男版宝塚」スタジオライフが舞台化

access_time create folderエンタメ

幻想文学の大家・泉鏡花の『天守物語』。白鷺城に住む美しき怪の主・富姫のもとに、鷹匠の青年・姫川図書之助が禁断の恋に落ちるストーリーは、1995年に坂東玉三郎が監督・主演で映画化されたほか、舞台でもしばしば題材になっています。

その『天守物語』の舞台化に、萩尾望都『トーマの心臓』を上演したことで知られる劇団スタジオライフが挑戦。豪華なスタッフに話題が集まっています。
何といっても注目なのは、デビュー25周年を迎えたロックバンドBUCK-TICKのギタリスト今井寿が舞台音楽として初参加することでしょう。鏡花の世界とロックをどのように融合させるのか、期待されるところです。
美術や衣装には、日本を代表するイラストレーターの宇野亞喜良さんが担当。キービジュアルにはライオンが描かれており、和風一辺倒でない、新しい鏡花の世界が展開されそうです。

また、スタジオライフといえば、所属俳優の全てが男性で構成していることでも有名です。今回の『天守物語』でも、主人公の富姫に及川健と岩崎大がキャスティングされています。図書乃助を演じる荒木健太朗と松本慎也とともに、耽美で魅惑的な演技を見せてくれそうです。

演出家の倉田純さんは、自身が泉鏡花のファンでもあり、『天守物語』の魅力を「主人公たちに貫く魂の美しさ」と述べ、「何ものにも囚われるべきでない魂の自由、そして偽りのない心こそが、混沌の中から一条の光を見出してくれるものだと信じたい」と語ります。

新しい鏡花の世界に挑戦するスタジオライフ版『天守物語』。
2012年6月9日から6月24日まで東京・紀伊國屋ホール、6月30日から7月1日まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上映されます。

STUDIO LIFE公演 『天守物語』
http://www.studio-life.com/stage/tenshu2012/index.html [リンク]

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. キャストが豪華すぎる!泉鏡花『天守物語』を「男版宝塚」スタジオライフが舞台化
access_time create folderエンタメ
local_offer

ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

ウェブサイト: https://note.com/parsleymood

TwitterID: ryofujii_gn

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。