『だしを愉しむおみそ汁』は、本枯鰹節の風味が日本人のDNAに衝撃的に突き刺さる即席みそ汁なのである!
今、一杯のみそ汁をすすりながら、この記事を書いている。お椀の中身は、信州味噌で知られるハナマルキと鰹節やだしで有名な老舗・にんべんの初の豪華コラボによる即席みそ汁『だしを愉しむおみそ汁5食』である。一口すするたびに、「結局は基本がしっかりしていることが、大きな差別化なのだな」とつくづく感じ入る。こういう商品は、結局は強い。
最高級の「だし」を求めて実現したこだわりの即席みそ汁
食生活の西洋化、少子高齢化などの逆風の味噌業界にあって、今、急拡大しているのが「即席みそ汁」市場である。記者もたまに手に取るときがあるが、昨今の即席みそ汁は、一昔前のものとは”隔世の感”を禁じ得ないほど品質がいい。要するに「美味い」のである。
そうなると各メーカーは、差別化を図ってあの手この手の多様多彩な商品を開発し、生き残り競争が始まるわけだが、商品の多様化が進むと、逆に”単機能”でシンプルな商品が一定の支持を得るというのもまた、マーケティングの常道である。
そこで「だし」に注目したのが、味噌・醸造メーカー大手のハナマルキ株式会社(長野県伊那市)だ。独自の市場調査で、好みの即席みそ汁の味について、約8割の人が「だしがしっかり効いている」と回答した結果を受け、株式会社にんべん(東京都中央区)の最高級本枯鰹節を贅沢に使用して誕生したのが、『だしを愉しむおみそ汁5食』(16.4g×5 食入・オープン価格・2019年9月1日発売)なのである。
ちなみににんべんが即席みそ汁とコラボしたのは初めてのことなのだそうだ。
にんべんと言えば、実に創業320年の老舗中の老舗。なんと五代将軍徳川綱吉の時代1699年に創業した鰹だしの専門メーカー。そのにんべんの鰹節のなかでも、カビ付け工程を4回以上繰り返し、半年以上もの期間をかけて熟成した最高級の「本枯鰹節」を、『だしを愉しむおみそ汁5食』では使用した。
みそ汁は、やはりだしが決め手。そこで「だし」だけに思いっきりこだわり、具は遠慮がちに豆腐と小ネギのみ。この原点回帰的な潔さが、このみそ汁の魅力を際立たせている。
圧倒的な鰹だしの香り、舌触り!
さて、能書きはこのくらいにして、せっかくの美味しいみそ汁の味を、冷めないうちにレポートしよう。
およそみそ汁らしくないゴールドのパッケージを開けると、中にはみそ汁5食分の「調味みそ」と「うきみ」の小袋が入っている。「うきみ」の中身の具は、シンプルに豆腐と小ネギ。
ためしに「調味みそ」をそのまま舐めてみると、粉末の鰹節の粉のざらざらとした食感と何ともいえない香ばしい香りが凝縮されている。
それらをお椀に入れ、熱湯を注ぎかき混ぜる。そして一口すする。
おお、これは!!!本当に鰹節のだしが濃い!みそ汁というよりも、一瞬、かつおのだし汁をそのまま飲んでいるような錯覚を覚えるほどなのである。
そしてまた一口。これはまさに商品名は体を表すというべきか、まさに『だしを愉しむおみそ汁』そのものである。この「鰹だし」の風味は、日本人のDNAに突き刺さるものがある。それほど衝撃的体験である。
核家族化から、さらに一人世帯の増加と、家庭がどんどん小さくなり、食事も個食という形態が増える中、美味しいみそ汁一杯に、わざわざ手間暇をかけてられない。それなら、美味しいおみそ汁は、即席みそ汁で味わう。そういう変化が起きたとき、おそらくこの『だしを愉しむおみそ汁5食』を選び、買う人は確実にいるだろう。そう確信させるだけの説得力を持った、だしの味が実に色濃いみそ汁である。
お椀の中で少なくなってきたみそ汁の底に、すこし沈殿した部分がある。それはこの味噌にふんだんに使用されている鰹節だしの粉末だ。飲み干すと、口の中に、はっきりと鰹節の粉の舌触りが残る。そこに創業320年の老舗の味を感じることができる。
9月1日より新発売された『だしを愉しむおみそ汁5食』。秋の夜長、たまにはだしの効いたおみそ汁で、和を味わうのもまた一興である。お求めは、全国のスーパーにて。
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