冷えだけじゃない!生食と乾燥で使い分けたいショウガパワー
寒い時期の鍋ものや湯豆腐、さまざまな料理の薬味として欠かせないのがショウガ。爽やかな香りと辛みが食欲をそそりますね。ところでこのショウガ、用途によって生食と乾燥(加熱)を使い分けると良いのをご存じでしたか?そこで今回は、ショウガに含まれる成分の特徴と、適した用途を紹介します。
ショウガのもつ効果
ショウガには、辛みの主成分としてジンゲロールやショウガオールが含まれています。血行をよくして体を中から温め、冷え性の人もポカポカにしてくれるほか、胃腸を刺激して活性化してくれます。また、抗菌作用や抗酸化作用があることも分かってきています。毎日の健康維持にとても効果的な食材なのです。
生ショウガは肉をやわらかくする
生ショウガは肉をやわらかくする酵素を含んでいるので、下ごしらえに使えば、ワンランク上の味わいに。これは、豚のショウガ焼きに使われているテクニックです。ただし、チューブ入りのショウガは加熱処理されていて酵素が働かないので、肉をやわらかくする効果は期待できません。
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生ショウガを料理に使うときのポイント
細かくするほど香りも薬効も活かされるため、生の場合はすりおろしがベスト。
加熱調理や乾燥ショウガは香りつけに
加熱調理の場合は、細かく刻んで炒め物や煮物に加えると、香りつけや臭み消しに。乾燥ショウガの場合は、皮付きのショウガを薄くスライスし、オーブンやトースターでカラカラに乾燥させれば完成。フードプロセッサーなどで粉砕して、乾燥剤とともに密閉容器に保存しておくと便利です。スープや紅茶などに入れて香りつけに。
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乾燥ショウガを使う際の注意点
胃への刺激が強いので、大人は1日10g程度(スライス6枚が目安)までにしましょう。子どもに与える場合は少量にとどめ、香りつけ程度に。
ショウガを長持ちさせる保存方法
意外に知られていないようですが、丸のまま水の中で保存するのもおすすめ。ショウガを洗って瓶に入れ、全体が浸るくらいまで水を入れ、冷蔵庫で保存。2~3日おきに水を替えましょう。
最後に
ショウガは生でも、加熱や乾燥でも、食べ方はいろいろ。目的に合わせての使い分けもおすすめです。
【ショウガ】冷え対策の栄養素から、レシピ別の切り方まで紹介
さわやかな辛みと香りが料理をキリッとひきしめてくれるショウガ。漢方薬として、また冷え性などの民間療法としても、その効果は世界中で認められています。 生のショウガにはたんぱく質を分解する酵素が含まれていて、肉をやわらかくする効果があります。チューブ入りのショウガは加熱処理をされているため、酵素があまり働かず、肉をやわらかくする効果は期待できません。
最終更新:2022.12.10
文:齊藤カオリ
写真:Thinkstock(1~3枚目)、山田和幸(4枚目)
監修:カゴメ
参考文献:『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
出典:
「Effects of ginger (Zingiber officinale) on plasma glucose level, HbA1c and insulin sensitivity in type 2 diabetic patients」 Int J Food Sci Nutr. 2013 Sep;64(6):682-6.(LDL低下)
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