球速を自動測定するマイクロチップ内蔵型クリケットボールが世界で初めて開発される

クリケットやフィールドホッケーを専門とする豪スポーツ用品メーカーKookaburra(クカブラ)は、豪スタートアップ企業SportCorとの提携のもと、マイクロチップを埋め込んだクリケットボール「SmartBall」を世界で初めて開発した。
・ボールの速度を複数の地点で自動計測

「SmartBall」は、通常のクリケットボールと同様の大きさ、触感、弾力性を担保しながら、ボールの中心に内蔵されているマイクロチップによって、ボールのリリースポイントやバウンド前、バウンド後の速度を精緻に計測するのが特徴。
同じ地点での速度のみを計測するレーダー式のスピード測定器に比べて、複数の地点でボールの速度を測定できるのが利点だ。
測定データはスマートフォンやスマートウォッチ、タブレット端末などに転送され、リアルタイムで閲覧可能。
ボウラーが投げる瞬間からバッツマンに届くまでのボールの動きがデータで可視化されることで、練習やトレーニングに役立てることができる。
・ロンドンで初披露され、クリケットファンの間で話題に
「SmartBall」は、2019年8月、英ロンドンで初めて一般に披露され、クリケットファンからも注目を集めた。
現時点では、投球速度の計測のみにとどまっているが、将来的には、ボールがバットに当たったかどうか、守備側がキャッチする際に地面にボールが触れていないかなどを検知できる機能も追加していく方針だ。(文 松岡由希子)

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