「ガチャの確率操作やサクラを使うのは当たり前」 開発者が運営は相当エグいことをしてるとタレコミ

ガジェット通信の記者の元に1通のメールが届いた。そのメールは以前募集したソーシャルゲームのガチャの確率やその他の情報について。その募集を見てタレコミをしてきてくれた方からの情報を紹介したい。

※本記事の文章はタレコミ主が特定されないように、文体や言い回しを変えてあります。

皆が聞きたいのはソーシャルゲームの確率の操作だろう。そのことを突っ込んで聞いてみたところ、次のような回答を頂いた。

「ソーシャルゲーはユーザーに表示されないパラメータは24時間調整され続けている。カードの基本攻撃力とか客に見えるパラメータは変えない。ミッションの成功確率とか、ミッション中のカード出現率、ミッション成功時のお金の取得量、ボスの強さ、特殊スキルの効果、お宝アイテムの出現率とか流通数、無料ガチャのカード種類や出現確率とかは変えまくります。いわゆる確率的なものは裏で操作している。客が対戦するときにどの程度強さが離れた客同士までマッチングできるか、みたいなパラメータっぽく感じないやつも調整する。メンテナンスとかしてれば客もアップデートされてると思ってるけど、パラメータの微調整ならデータベース書き換えるだけだからメンテナンスなんてしなくてもいいので、客がアップデートされているとは思ってないタイミングでも、調整はずっとされている。そんな調整項目の1つに有料ガチャの確率も当然含まれる。あらゆるパラメータが調整対象なんで、有料ガチャだけ例外とかないんですよね」

と、裏での確率操作について詳しく教えて頂いた。つまりユーザーの目の見えない数字は全てが微調整可能とのことだ。ただガチャだけでなく、全てのパラメーター(無料ガチャや敵の出現率)なども対象となっているとのことだ。その書き換えがメンテナンスを必要とせず、データベースの数字を弄るだけで書き換わってしまうという。もちろんやろうと思えばレアカードを出にくくすることも可能ということだ。

次に調整方法について聞いてみた。

「調整方法はメーカーそれぞれに独自のノウハウがある。よくゲーム内容がどれもおんなじって言われるけど調整のスタイルは千差万別。まあ仰るような目標金額というか、ガチャ回数を決めてそれまで特定のレアは出ないとかの調整スタイルもあります。けどそれだとレアカードの出方が不自然になって客にバレるので、あんまやらない。むしろ基本確率を異常に低くして、特定の回数ガチャするとレアカードが出現するタイプのほうが多いですね。次のレアカード出現までに必要なガチャ回数は少しずつ増やしていくようになっていて、それまでレアカードは出ないようになってる。はなっからレアカードに確率は設定されてなくて、ガチャ回数やその他のパラメーターを見ながら、どこでレアカードを配るか決める、ややっこしいアルゴリズム組んでるメーカーもある。つまりレアカードの確率なんて実は元からありません、型調整なのね。世間では確率確率って言ってますがはなっから確率がないパターンすらありえるってこと。このやり方は客の人数が多いとバレやすいんで、ヒットしているゲームではやってない可能性がある」

と、直接はレアカードの出現率は調節しないパターンが多いのだと言う。それよりもガチャの回した回数に応じて出現するカードを調節する方法の方が多いそうだ。その方がユーザーに不自然に思われないとか。不自然に思われないという対策をしているということはやましいことがあるのだろうか……。

ただ調節には個人差も出てくるようでそれについて次のように語って頂いた。

「実際は曜日とか祝日とか、月末月初、天気、ゲーム内のイベント状況、お客の男女差、年齢、廃人ぶりとか考慮しますが、これで得られた結果をベースに調整を続ける。廃人さんなら確率低めとか入会したばかりの女性なら高めとか。女性は飽きっぽいから(笑)。まあレアカードをばらまくとゲーム寿命縮めるから、金になることがわかっていてもそこまで調整しない」

このようにゲーム内だけでなく、曜日や天気などリアルな状況ともリンクさせつつ確率を変動させているようだ。ヘビーユーザーは出にくく、ライトユーザーはレアカードを出やすくしたりと調節して門戸を開けておき、ユーザーを囲い込む作戦なのだろう。

最後にソーシャルゲーム内のサクラ、いわゆるBOTの存在である。BOTプレイヤーは存在するのだろうか?

「うまいメーカーばサクラBOTの使い方が上手い。コンピューター制御されたBOTなんだけど客からは普通のプレーヤーにしか見えなくて、初心者に挑んでわざと負けて初心者を喜ばせたり、逆に調子に乗ってるベテランをボコボコにしてもっと課金して強くなろうと促したり。ランキングトップの人がじつはコンピューター制御のサクラ、なんて笑えないゲームもある。そうやってゲームを盛り上げて結果として課金につなげる。有料ガチャ確率調整ばかり血眼になってるわけではない。何よりもまず客に毎日プレイしてもらうのがいちばん大事で、そのためのパラメータ調整にかけてる時間のほうがずっと多い。客がガチャ画面に来てくれなければ、ガチャ確率変えたってしょうがない。有料ガチャ確率を変えていても、利益追求だけじゃなくて同時にゲームを盛り上げることも考えながら調整してる」

このようにコンプガチャ以上にエグいやり口が見えてきた。なんか出会い系のサクラを彷彿とさせるものがあるが、どのメーカーも「面白いゲーム開発」ではなく、「ユーザーからどれだけ課金するか」の開発に必死なことは伝わってきた。

今回タレコミ情報を頂いた方はどのメーカーのどのゲーム開発者かは公表できないが、どのゲームも似たような確率調節を行っているようだ。上記の画像は開発者という証拠に送って頂いた、DeNAのレポート画面だ。

DeNA決算発表会 「コンプガチャは現行法に違反するとは思っていない」

※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。[リンク]

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