『X-MEN:ダーク・フェニックス』ソフィー・ターナー&エヴァン・ピーターズが感じる変化「子供の頃に観たスーパーヒーロー映画は主役の多くが白人の男性だった」
世界を危機に陥れる強大な敵とミュータントたちの時空を超える壮絶な戦いを描き、全世界累計興収が28億ドルを超える驚異の大ヒットを記録したメガヒット・シリーズの最新作『X-MEN:ダーク・フェニックス』。いよいよ本日より日本公開!
本作でジーン・グレイ(ダーク・フェニックス)を演じたソフィー・ターナーさんと、クイック・シルバー役のエヴァン・ピーターズさんにお話を伺いました。
ソフィー・ターナー:皆さんは東京から来たのですか? 東京大好きなんです!
エヴァン・ピーターズ:僕はまだ行ったことないんだ。行きたいな。
ソフィー・ターナー:絶対行くべきよ! 魅力的なお店がたくさんあって、お買い物がすごく楽しかったの。あんなにふわふわの靴下が売っているのは東京くらいよ!
――東京がお好きと言っていただけて嬉しいです! 本作もとても楽しく拝見しました。ジーン・グレイというキャラクターは美しく恐ろしいキャラクターです。美しさはソフィーさんにぴったりですが、恐ろしいという部分をどの様に役作りしましたか?
ソフィー・ターナー:ジーン自体は自分が恐いキャラクターであるという自覚は無いと思うんですね。本来は良い人間なのですが、自分でも制御出来ないほどの力を持っている。その自分でも自覚していないという事、自体がすごく恐ろしい事だと思います。この役を演じるにあたり、統合失調症と解離性同一障害という病気を勉強しました。病気によって感じる不安、怒り、幻聴を学んで、ジーンのキャラクター作りにとても参考になりました。監督と一緒に学んだのですが、この病気への知識が無かったらジーンを演じられなかったと思う。
――エヴァンさんは3作にあたってクイック・シルバーを演じてきましたが、本作での彼のキャラクターをどの様に演じましたか?
エヴァン・ピーターズ:最初に登場した頃よりも少し年をとったんだ。大人になったというかね。最初から30年くらいたっていて、本作では36、37歳くらい? サイモン監督にもトークのトーンを少し下げる様に、やりすぎない様にと言われたよ。
――X-MENというシリーズは20年続いたので、ヒーロー映画自体の歴史の変化も感じることが出来ると思います。
ソフィー・ターナー:私が子供の頃に観たスーパーヒーロー映画は主役の多くが白人の男性でした。でも今や『ブラック・パンサー』があったり、『キャプテン・マーベル』であったり、とても楽しい時代ですよね。本作もジーンがメインで、他にもたくさんの女性キャラクターが出て来ますが、「こういう感じでしょ?」という押し付けがましく出てくるわけではなくて、それぞれのキャラクターがしっかりと描かれていますよね。とても正確に女性性が描かれていると思います。
エヴァン・ピーターズ:ソフィーと全く同感で、表現の幅がすごく広くなったよね。それにはVFXの進化も多いに影響していると思うんだ。
――本当に最近の映画の女性ヒーローの活躍は目覚ましく、カッコいいですよね。ちなみに、ジーン・グレイとキャプテン・マーベルとワンダーウーマンが戦ったら、誰が一番強いですか?(笑)
ソフィー・ターナー:ジーン・グレイよ!(即答)
――そうですよね! では、エヴァンさんのクイック・シルバーとアーロン・テイラー=ジョンソンのクイック・シルバーはどちらが速いですか?
エヴァン・ピーターズ:もちろん僕だよ!
ソフィー・ターナー:『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のクイック・シルバーは残念ながら命を落としてしまったけれど、あなたは生きているものね。
――シリーズが一旦完結、ということで少し寂しくもありますが、素晴らしいラストだったと思います。お2人から日本のファンへメッセージをお願いします。
エヴァン・ピーターズ:僕はもともとX-MENシリーズのファンで、ヒーローらしくない、ミュータントなのだけど人間味が強い、多様性のある部分が素晴らしいと思っていた。ドラマも表面的じゃないし、刺激を受けると思うんだ。ただ楽しいだけの映画を観るよりも、この映画は楽しみながら色々な事を考えるきっかけになると思うからね。
ソフィー・ターナー:エヴァンに同感です。「違い」が彼らをより強くしていて、今回は特に家族ドラマの部分が強いので、スーパーパワーがなくても映画として成り立つストーリーだと思う。もちろん大迫力の映像も楽しめるので大きなスクリーンで観て欲しいわ。
――どうもありがとうございました!
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