知っておきたい!バラの育て方Q&A集
「パーゴラに仕立てるコツは?」「壁面に誘引するコツは?」など、バラにまつわる疑問にお答えします。知っておけば、さらにバラがきれいに咲くようになるかも!?
監修:村山弥乃里さん
軽井沢レイクガーデンのヘッドガーデナー。
美しくバラを仕立てるためのQ&A
美しく咲かせるには、誘引と剪定のコツを知ることが大切です。
こちらのQ&Aをぜひチェックしてくださいね。
Q.バラいっぱいのパーゴラに仕立てるコツは?
▲段違いに剪定すれば柱もバラいっぱいに。
A.毎年剪定と誘引をしっかり行いましょう。
冬の休眠期に剪定と誘引を行うことで、毎年花いっぱいのパーゴラが楽しめます。古い枝や細い枝、枯れた枝を剪定で取り除き、新しい元気な枝に更新して誘引し直して。
「剪定することで風通しがよくなり病害虫の発生が抑えられます。その結果次々と花がつき、充実した花が咲くようになりますよ」(村山さん)
パーゴラにはどんなバラが向きますか?
▲艶やかな「ドルトムント」。枝を極端に倒しても比較的多くの花をつけ、パーゴラ向き。
A.つるバラとして扱えるシュラブローズやランブラーローズが楽しめます。
しなやかな枝が誘引しやすい半つる性のシュラブローズ、柔らかく細い枝が長く伸びるつる性のランブラーローズの中から、好みの花色や花姿の品種を選んで。
「天井をバラで埋め尽くすなら、枝を横に倒しても花を多くつける性質のものを。四季咲き性の品種は、初夏以外も花が楽しめます」(村山さん)
Q.フェンスに絡めて楽しめるバラは?
▲ロゼット咲きの豪華な「エグランタイン」。香りもよく丈夫で育てやすい。
A.シュラブローズやショートクライマーのバラがオススメです。
シュラブローズか、ショートクライマーと呼ばれる大きく伸びないタイプのつるバラが◎。
「枝が直立するブッシュローズを植えるなら、フェンスに無理に枝を絡めず、フェンスとバランスのよい高さで花が咲くように剪定で調整しましょう」(村山さん)
香りのよい品種は、道ゆく人にも香りを楽しんでもらえますよ。
Q.道路沿いのフェンスでバラを楽しむときの注意点は?
▲枝先が下を向かないように、水平から45度までの角度で誘引する。
A.通行人のじゃまにならないようにしっかり誘引しましょう。
株の状態がよければ、成長期には新しい枝が次々に発生します。
「伸びた枝が通行する方のじゃまにならないように、こまめにチェック
して誘引や剪定を行いましょう。風に吹かれても解けないように、しっかり誘引することも大切です」(村山さん)
道路側に花が散らないように、咲き進んだ花は少し早めに摘み取って。
Q.壁面にはどんなバラが向きますか?
▲うつむき加減の「ウィリアム・モーリス」は目線より上に花がくるように誘引。
A.つるがよく伸びるシュラブローズやランブラーローズを。
壁面の大きさにもよりますが、小さな壁面にはシュラブローズ、大きな壁面にはランブラーローズを選べば、一面をバラで埋め尽くすことができます。
「2品種以上のバラを合わせる場合は、中小輪と大輪など、花径の大きさを
変えて、印象が重複せず、互いに引き立て合うものを合わせましょう」(村山さん)
Q.壁面にきれいに誘引するコツを教えてください。
▲壁面が埋まるように枝を配りながら、ワイヤーに水平に誘引する。
A.ワイヤーを張って枝を横に誘引しましょう。
クギやビスを直接打ち込める壁面なら、花を咲かせたい高さにワイヤーや針金を水平に張って枝を誘引。
「壁一面を埋めるには、等間隔に複数のワイヤーを水平に張り、段違いに誘引します。壁面に穴をあけたくない場合は、ワイヤーの代わりに、壁の前にトレリスを設置して誘引してもよいでしょう」(村山さん)
いかがでしたか?
どれも、バラをきれいに咲かせるために大事なことばかり。
ぜひ取り入れてみてくださいね。
写真・内山めぐみ イラスト・五嶋直美 文・矢嶋恵理
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