野菜高騰時の新救世主!?植物工場生まれのレタスに栄養はある?
最近、“植物工場生まれの野菜”を目にする機会が少しずつ増えてきています。植物工場の野菜には、太陽光を利用したものや人工光のみで育てられたものがありますが、この記事では人工光で生産されたものを未来の野菜と銘打ち、その特徴や、私たち消費者にとってどんなメリットがあるのかをご紹介します。
LEDで育つ未来の野菜とは?
現在、全国に200ほどあるといわれる人工光を利用した植物工場(2017年2月時点)。その中でも、産官学連携として注目を集めている、玉川大学×西松建設の取り組み「LED農園®(赤・青・緑の3色のLEDで水耕栽培を行う植物工場のこと)」を運営しているサイテックファームを例に見てみましょう。
LEDで栽培される野菜の特徴とは
LED光源は、光の色や強さを目的に応じて自由に変えられるため、野菜の風味や栄養成分の調整が可能です。
《レタスの場合》
・青色を強めにする:レタスの風味が強くなり、抗酸化成分が多く含まれる
・赤色を強めにする:葉が大きく成長し、甘みが出る
この他にも、成長速度や色合い、食感など、さまざまな要素のコントロールが可能なため、多彩な野菜を生み出すことができる可能性を秘めています。
消費者にとってのメリットとは?
LED農園®では、最先端の研究成果を用いて、現在「グリーンリーフ」「フリルレタス」「レッドファイヤー」「フリルルージュ」「ロメインレタス」など、さまざまな品種のレタスが生産されており、一部のスーパーでは、それらを目にする機会も徐々に増えてきています。消費者にとっての未来の野菜メリットとは、具体的にどんなものなのでしょうか。
消費者にとってのメリットとは
農薬を使用しないで栽培しているため、安心して食べられる
管理された栽培環境のため、常に安定した品質の野菜が購入できる
水耕栽培は土を使わないため、調理時に汚れを取り除く必要がない
クリーンルーム内で種まきから栽培・包装まで一貫して行っているため、雑菌による傷みが少なく鮮度が長持ち
気候変動や天候不順の影響がないため、野菜高騰の影響を受けない
最後に
現在、東京メトロや文房具販売の伊東屋なども『未来の野菜』の栽培を手がけており、私たち消費者にとっても、近い将来、野菜選びの選択肢のひとつに加わっていくかもしれません。
[レタス]鮮度を長持ちさせる保存方法のコツは?
フレッシュサラダやグリーンサラダなどに欠かせないレタス。一般的にレタスと呼ばれているものの正式名称は、玉レタスといわれるもの。栄養価はあまり高くありませんが味が淡白なので、栄養価の高い緑黄色野菜や、肉や魚などのたんぱく質との相性が良い野菜です。
最終更新:2019.05.29
文:アーク・コミュニケーションズ
写真:玉川大学
監修:カゴメ
出典:
玉川大学(LED農園・LEDで育つ野菜の特徴について)
小田急商事(夢菜の取り扱いについて)
サイテックファーム(LED栽培の特徴について)
東京メトロ(東京メトロが育てた「とうきょうサラダ」)
TTデータ(伊東屋の野菜工場)
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