成功する人が新人時代に実践していた「お金の習慣」とは?

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成功する人が新人時代に実践していた「お金の習慣」とは?

お金ときちんと向き合っていますか?資産家の家庭に生まれ、金銭的な悩みは無いなんてラッキーな人はまれ。なかなか手に入らないのが現実です。しかし数々の逆境にもめげず、普通の家庭で育った人が成功し、一代で資産を築く人がいるのもまた事実。VIPのように成功する人と普通のビジネスパーソンにはどんな違いがあるのでしょうか?そこで今回は広告代理店勤務時代に3,000人以上のVIPと交流し、彼らの「お金との向き合い方」を研究している気配りのプロフェッショナル・後田良輔さんに「VIPが新人時代に実践していた『お金の習慣』」についてお話を伺いました。

成功の秘密は「お礼」にあり

3000人のVIPと接していて気づいたことがあります。それは、彼らは「周りから頻繁にお礼を言われる」ということです。取引先を訪問した際のお客様の開口一番が、「先日の件、ありがとうございました」だったり、会社のエレベーターに乗っては、隣の部署の女性に「この前は助かりました」と言われる。ランチで定食屋に入った際も、店員さんから「いつもありがとね」と言われるなどなど、彼らはどこに行っても頻繫にありがとうと言われ、とにかく喜ばれています。

その秘密は、彼らのお金の使い方にありました。VIPは新人時代から「他人が喜ぶこと」にお金を使う習慣があったのです。

昔から「生き金・死に金」というお金に関する言葉があります。「お金を増やす投資」や「スキルUPのための教育」など自分の人生のプラスになるお金の使い方がいわゆる「生き金」と呼ばれ、人生のプラスにならない無駄使いが「死に金」と言われます。でもVIPはそのさらに上のお金の使い方をしています。それは「徳金」です。「徳」とは、他人から信頼や尊敬をされる人が備えている資質のこと。

「こうすると人に喜んでもらえる」「思わず嬉しくなってもらえる」という「目線」でお金を使うのが彼らの流儀です。もちろん若いころは、お金がぜんぜんなく、貯金なんか皆無。でも「この人のためなら何でも助けてあげよう」と思ってくれる知人・友人という「目に見えない資産」を積み上げていたのです。その結果、VIPが勝負をかけるときに、普通では考えられないほど手を貸してくれ、社会的に成功する一助となっていたのです。

自分磨きの「生き金」も確かに有効です。でもさらに上の概念の「徳金」こそ、VIPになれるひとつの「お金との向き合い方」だったのです。しかも彼らが行っていた「徳金」は誰でも真似できる簡単なものばかりでした。次からVIPが新人時代に行っていた「徳金」の例をいくつかお話しします。ぜひあなたの習慣に取り入れて、お金との「新しい向き合い」を身につけてみてください。

VIPの徳金(1) 気遣いを忘れない

同じ千円札なのに、しわだらけの千円札だとちょっと嫌な気がするときがあります。一方、新札だと、何だか嬉しくなるということがありませんか。このように同じ価値のお金でも、しわの有無で印象は変わるものです。

VIPはこんな微差にも注力し、定期的に銀行に行き、新札に両替しています。また彼らはお金にまつわる言葉にも注力を払っています。ちょっとした買い物の際に1万円で支払う時があるものです。そんなとき彼らは「大きなお金しかなくてすみません」と何かしらの相手の手間への気遣いの言葉を添えています。またどうしてもしわの入ったお札しか手元にない場合は「しわが入っていて恐縮ですが」と、ひと言添えて、それで支払っています。たかが支払い、されど支払い。ほんの少しの差ですが、「相手への気遣い」が将来の信頼度を左右するポイントとなると私は考えます。

VIPの徳金(2) お祝いする

VIPはお祝いを聞きつけたら必ずお祝いする習慣を持っています。公衆の面前でお金を渡しても問題がないのは、お祝い事の時だけです。しかもその機会は一生に何度もありません。だったら堂々と「おめでとう」と言い祝福するのが、人としての正解と彼らは考えています。

結婚祝いや出産祝いなどをくれた人を忘れる人は、ほとんどいないと私は思います。なぜならそれは人生の中で、選りすぐりの特別行事だから。特別の際は「しっかりと祝福する」。これが人を惹きつける人の「お金との向き合い方」の作法です。

VIPの徳金(3) 本を買い、それをプレゼントする

人生の悩みを解決する手段のひとつに、本を読むということがあります。でも本って意外と高いですよね。しかも専門的な悩みになればなるほど、本の値段も高くなるものです。そんな本だからこそ、VIPは率先してそれを買い、それを欲する人にプレゼントする習慣を持っています。

本は自分の悩み解決にも役立ちますが、人間関係の構築にも役立つのです。「あっ、この本なら〇〇さんの役に立ちそうだ」と思うものがあったら、「この本、前に言っていたことに役立つと思うんだけど」と言ってプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

本という実利の嬉しさに加え、あなたの悩みを「離れていても考えてくれていた」という姿勢に、相手は感激するものです。まさに一石二鳥の効果が、本のプレゼントには隠れています。また差し入れも同じような効果が期待できるので、おススメです。ぜひ試してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ほんの少しの事例ですが、同じ価値でも180度印象が変わる「お金の正体」に気づいていただけたと思います。どうせ同じお金なら、人にありがとうとう喜ばれる「徳金」の使い方を身に着けてみましょう。ほんの少しの徳金の積み重ねが、数年後、お金で買えない信用を引き寄せることに繋がるものです。「千里の道も一歩より」ということわざがあるように、今、この瞬間のあなたのお金の使い方に、あなたの将来は宿っています。「相手に喜んでもらえるお金の使い方は何なのか?」と考えてみてください。その習慣があなたの人生を左右すると私は思います。

プロフィール

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト1972年生まれ。大手3大広告代理店に勤務し、「誰でも使える気配り術」を駆使する気配りのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、東証一部上場社長、世界企業のCEO、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優・女優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれたスキルと「東京・名古屋・大阪」の現場勤務で身につけたリアルな経験を組み合わせた、独自の「誰でも使える気配り術」に定評がある。

著書に、『気配りの正解』(ダイヤモンド社)『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)、『逆境を活かす! 就活面接「エモロジカル理論」2015年度版』(実務教育出版)『1秒内定面接術」』(インプレス)など。これらの実績を買われ全国の大学や企業から講演・研修依頼が殺到。新聞・雑誌などメディア露出は50回以上。「世界からキャリアの悩みをなくすこと」をミッションとする。

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