[さつまいもの品種選び]人気のサラダや煮物など、オススメは?
一口にさつまいもといっても、日本では約40種類もの品種が栽培されています。形と、皮や実の色、甘さなどが品種によって異なり、その特徴は実に多彩。人気のあるサラダや煮物をはじめ、料理に合った品種の選び方を紹介します。
サラダに合うのは「パープルスイートロード」
「パープルスイートロード」は、皮が濃い紫で、実も鮮やかな紫色。紫芋の中でも、甘くておいしくなるように品種改良されて誕生しました。ポリフェノールを含むことでも注目されており、生食用としても使われている品種です。
●おすすめの料理
サラダ、スイーツなど
煮物には「ベニアズマ」と「高系14号」
関東地方の代表品種である「ベニアズマ(上の写真1枚目)」は、皮が厚く、濃い赤紫色。甘みが強く、加熱すると皮が鮮やかな紅色になります。実の色は濃黄色で、繊維が少ないため口当たりが良いのが特徴です。
一方、西日本で生産量の多いのが「高系14号(上の写真2枚目)」。皮は紫紅色で、実は淡黄色。糖度が高く、少しねっとりとした食感になります。上品な甘さが特徴の徳島県の「鳴門金時」や石川県の「五郎島金時」も、高系14号の系統です。
●おすすめの料理
煮物、焼き芋、スイーツなど
スイーツにぴったりの「べにはるか」
「べにはるか」は、麦芽糖を多く含んだ、上品な甘さの品種。滑らかな舌触りが特徴で、ペーストにすればお菓子作りなどに最適です。蒸す、焼くなどの加熱調理後の実の食感は、掘りたてはやや粉っぽいですが、保存しておくと粘質になり、甘みがさらに増します。
●おすすめの料理
スイーツ、焼き芋、天ぷらなど
焼き芋におすすめは「ひめあやか」
新品種の「ひめあやか」は、粘質な肉質のため、食感はしっとりとしています。実の色は、鮮やかできれいな黄色をしています。他品種に比べて小さく(1個の平均重量は約140gと、ベニアズマや高系14号の6割程度)、食べきりサイズのため焼き芋に向いています。
●おすすめの料理
蒸し芋、焼き芋など
最後に
さつまいもは、品種によって甘みも食感も違います。料理に合った品種を選ぶことで、よりおいしく味わうことができます。ぜひ品種を使い分けて、さつまいも料理を楽しんでみてください。
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[さつまいも]ほっくり甘い!さつまいもの栄養と保存テクニック
秋の味覚としてもおなじみのさつまいも。中央アメリカが原産地といわれ、日本では江戸時代から栽培されてきました。美肌作りや細胞の老化防止に効果があるといわれるビタミンC、ビタミンEなどを含んでいます。
最終更新:2019.03.08
文:アーク・コミュニケーションズ
写真(撮影):清水亮一(アーク・コミュニケーションズ)
写真(撮影協力):吉田めぐみ
監修:カゴメ
出典:
独立行政法人日本農畜産業振興機構
Vegetables Book「かんしょ」(品種と特徴)
今月の野菜 2008年12月「さつまいも」(ベニアズマ、高系14号の特徴と料理)
「かんしょの需要変化と品種の動向」(ベニアズマ、高系14号の料理)
農林水産技術会議(パープルスイートロードの料理)
ホームページ「みんなの農業広場」(ひめあやかの特徴)
農研機構(べにはるかの特徴)
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