VRゴーグルとの相性を考慮したメガネ選びに意味はあるのか。 LINDBERG KELLAを試す

メガネユーザーさんが新しいメガネを作る時にはデザインやブランド、機能性、装用感などを考えてメガネ選びをしていると思いますが、今回私はアイウェア型ウェアラブルデバイスとの相性を念頭にメガネを選んでみましたので、それが実際のところどうだったのかを本記事でレポートします。
私は VR ゴーグルを選ぶ時にいつも 「メガネだけど顔入るかな?」 と不安になります。
大体の VR ゴーグルはメガネの上からでも使えるものばかりですが、実際に購入したものの中にはメガネと干渉して微妙に入らないこともあり、ならばそうなるのを極力避けられるメガネを作ってもいいんじゃない? と考えたのです。
まあ、同じ事を考え実行した方は既に大勢いると思いますが・・・なるべく多くの VR ゴーグルに合うようにするにはメガネを構成する部分の中でもフレームに拘るべきですよね。
VR ゴーグルに顔が入るかどうかはもちろんのこと、二重メガネ状態になっても違和感ないのか、VR プレイ中にメガネがずれないかも重要です。
そこで個人的に相応しいと思ったのが LINDBERG 社の KELLA です。
このフレームは強化チタンを素材に使用しており、全体が極細でありながら強度は高く、尚且、かなりの柔軟性も持っていて、しかも耳掛けにシリコン素材を使用しており、普段からずれにくい、そんなフレームです。
頭にしなやかにフィットするような感じのフレームなので、首を大きく振ってもずれることはなく、鼻パッドの留め具やヒンジ部分の継ぎ目がカタカタと鳴ることもありませんでした。
実際のところはこのフレームを見て本記事を執筆しようと思ったのでした。
では実際にこのフレームで Daydream View や Mirage Solo を着用してみると、「メガネをかけている」 という感覚が殆どしないのが第一印象で、しかもこれまで使っていたメガネでは干渉して着用できなかったとあるメーカーの汎用 VRゴーグルが着用できたのです。
この経験からフレームに拘る意味はそれなりにあるのではと判断しました。
しかし、メガネ店のスタッフさんに本レポートの趣旨を伝えると、「VR ゴーグルが顔に収まるかどうかは、機器やその人の顔、フレーム全体ではなくレンズ枠のサイズによる話ですし、今回の場合ですと、例えば比較的レンズ部分の小さなオーバル型を選択すればフレーム全体に拘る必要はあまりないのでは?」と的確な指摘を受けたのでした。
なるほどなるほど確かに仰るとおりです。
私は LINDBERG のフレームを選択しましたが、スタッフさんい似たようなフレームが他にないと尋ねたところ、店舗で取り扱っているオーストリア シルエット社のフレームをチョイスしてきてくれました。
このフレームはヒンジ部分がネジ留め式ではなく一体型という初めて目にするタイプのフレームで少し感動しました。
実は、今回のメガネ選びではフレームだけでなく、レンズにも少し拘ってみました。
選んだレンズはセイコー社の「スーパーソブリン AZ」という薄型製品なのですが、それに従来のコーティング方式よりも性能が良いとされる練り込みタイプのブルーライト軽減加工、VR ゴーグルの着用でレンズに傷が入るリスクを減らすために通常よりも 1.5 倍頑丈とされるレジデンス加工を施してもらいました。
私にレンズの性能や効果を語る知識や経験は無いので、レンズについては製品の種類程度しかお伝えできませんが、Android スマホと同じようにスペックを重視したので、少なくとも無駄なことではないはずです。
記事で紹介したような極細のメガネフレームは量販店でもよく目にするので、VR ゴーグルをよく使うというメガネユーザーさんなら記事でお伝えした部分を気にかけてみても良いのではないでしょうか。
ちなみに、今回私のメガネ選びや取材に協力してくださったのは JR 博多駅の駅ビル内にある 「博多丸善メガネサロン」の方々です。
ご協力ありがとうございました。

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