最高に「ロック」な仲間たちと、情熱的に働きたい――元バンドマンが感じた “組織の在り方”とは?

最高に「ロック」な仲間たちと、情熱的に働きたい――元バンドマンが感じた “組織の在り方”とは?

Fringe81株式会社で技術力・組織力を高めるため、新サービス立ち上げ時の技術選定・OSS活動・メンバー育成など、幅広く活躍するフロントエンドスペシャリストの関陽介。長年音楽活動をしていた関が、「仲間と力を合わせて大きな事を成す」と決め、Fringeに飛び込むまでの歩みと現在の姿を語ります。

※本記事は、「PR Table」より転載・改編したものです。

エンジニア一本にすべての情熱を注ぎ、本気の勝負がしたかった

▲バンドをやっていたころの関

私は今、フロントエンドスペシャリストとしてJavaScriptを中心にフロントエンドの開発を行っています。Fringeでは毎年新しいサービスを立ち上げていて、その立ち上げフェーズの技術選定やアーキテクチャ、開発ルールの整備やメンバー育成を主に担ってきました。

仲間も徐々に増え、機能をつくり込む部分は任せられるようになりました。最近の仕事は複数のプロダクトをつなぐハブとなり、組織の技術力の底上げができるよう、社内ライブラリ開発、OSS活動といった横断的なものにシフトしてきています。

直近ではTypeScript、Elm、ReactNative、Firebaseなどの技術を新たにプロダクトに採用し、組織に浸透させました。例えば、Elmという言語の採用に関しては、チームのエンジニアのプログラミング理解度を高め、情報交換やポジションチェンジを活性化させる狙いをもって推進しました。

採用から2年、狙っていた効果は出始めてきました。スペシャリストと技術選択の意思決定が人の成長にプラスをもたらしていくプロセスを創造できたと、喜びを密かに味わっています。

今ではこうしてエンジニアとしてのキャリアを歩んでいますが、実は学生時代から15年間は、音楽活動をしていました。バンド運営は雑務をはじめなんでもやりましたね。お金がモチベーションにならない状況の中で、メンバーのモチベートをしていく。意外にリーダーシップのルーツはここにある気がします。

長年私は音楽に軸足を置いていましたが、同時にフリーランスのエンジニアとしても働いていました。エンジニアを選んだのは、求人情報誌に掲載されている職業の中で、一番給与が高かったからという邪な理由でしたが(笑)、しだいにエンジニアの仕事の面白さにのめり込んでいきました。

しかし、エンジニアと音楽、情熱を注ぎたい分野が2つあると、どちらも半端になってしまう実感がありました。最終的には、この2つの情熱を集約して、より大きなエネルギーを生み出して爆発させるんだという思いで踏み切り、エンジニアの仕事一本に絞ることにしました。

仲間と力を合わせて事を成すために、集団で勝てるFringeを選んだ

▲アメリカのセントルイスで行われたカンファレンスにて

私がエンジニアとして就職先を探すときに目的としていたのが、集団の力で大きな事を成すことでした。

「大きな事」と言ってもそれほど具体的な業界やサービスのイメージはありません。信頼できる仲間と何かワクワクできるような大きなチャレンジをし、勝利の味をわかち合うような、そんな体験をたくさんしたいと思っていたんです。

中でもFringeはチャレンジするには最高の舞台だと感じました。

「脳みその汗が枯れるまで考え抜け」「成功も失敗も徹底共有」といった当時の社魂(行動指針)から、妥協しない集団であることが伝わってきましたし、ホームページに載っていた社員インタビューではかつて見たことがないくらい誰もが成功することに情熱を持っていて、求めていたものはここにありそうだと、ビビッときました。

唐突ですが、私は「がんばれ!ベアーズ」という映画が好きです。これは、ポンコツ少年野球チームがいろいろなきっかけから強いチームに変貌していく話で、ベアーズ型映画というジャンルとしてくくられることもあります。

バンド時代・フリーランス時代からずっと思っていたんですが、「全員がノッている」「全員が同じ方向を向いている」「全員のモチベーションが最高潮」になった集団というのは本来の力を大きく超えた化学反応を生み、ジャイアントキリングを起こす。そしてそれは現実に起こりうると。

Fringeに出会ったとき、野望を持ち、いい意味で青臭く、仲間想いの人間臭い人たちばかりで構成されたチームだと感じました。

ここでなら集団の力で勝てる。ここが自分のベアーズなんだと、そう確信してFringeに入社しました。

Fringeのエンジニアはまだ枯れていない最先端の技術を使い、業界のスタンダードに迎合していませんでした。そんなFringeの姿勢は最高にロックで、自分が音楽活動をしていたときのスタンスと合致していいました。ここにいれば、何かしらヒリヒリする勝負に身を焦がせると直感しました。

私はFringeの持つ技術そのものよりも、尖ったチャレンジャー精神に惹かれたんですね。

実際に入社してみて、意思決定のスピードの速さ、時間の使い方のシビアさは、本当にスリリングでした。いまだに毎日「勝負!」の思いは持続しています。

忖度とは無縁のFringeではすべてが自分事。失敗しても血肉になる

▲勉強会での登壇の様子

Fringeは「忖度」とは無縁の環境で、人間が持つ「自分らしさ」を発露することを歓迎する文化があります。

フリーランス時代、組織の課題を見つけて首を突っ込むと「それは関くんが口を出す必要はないことだよ」と制されていましたが、Fringeでは「空気を読むな、Diveしろ!」と言われます。組織をよくしたいという思いさえあれば、誰でも課題を発見して、解決していいのです。

おかげで私は、自分の思いを信じ、自分らしい言葉と行動で全力で課題解決に取り組むことができているのだと思います。

私はQiitaで「JSおくのほそ道」というモダンJavaScriptのキャッチアップ連載をしていますが、この技術研究と情報発信も自分の強い思いを駆動させて始めたことです。

連載を開始する前、上司には、いずれ廃れるかもしれない技術の上辺をなぞった研究をするよりは、ブラウザの仕組みのハックなど、もっとコアな技術を掘ることを勧められました。

しかし私は、この流れをつかんでおかないと次の流れにどんどんついていけなくなるという危機感がありましたし、道具そのものよりも概念の理解を押し進める必要性を感じていたので、上司にはかなり多くの時間を使って、情熱を持って説得しました。ちなみに「おくのほそ道」という名前には、浅く広くではなく、しっかりと本質を追い求めるのだという意思を込めています。

こうして連載をし続けた結果、勉強会などで声をかけられたり、一緒に働きたいとエントリーがきたりと、副次的な嬉しい出来事もたくさんありました。あのとき、自分の思いに正直に突き進んだことがいい成果をもたらしてくれたのだと思います。

もしもこの取り組みが失敗に終わっていたとしても、より自分の血肉になっていたのは間違いないと思います。人の指示のまま動いたタスクを成功させても、「うまく仕事しました」止まりですが、自分で始めた挑戦は、成功しても失敗しても感情の振り幅が段違いのため、得られる経験値が多くオイシイのです。

いつも受け身でいてはもったいないと、自分には言い聞かせるようにしています。

大きくなっていくチームで勝つために、みんなが走る道を整える

▲上場時、鐘を鳴らす様子

私が入ったころのFringeは30名くらいのチームでした。一人ひとりの組織へ影響度が常に高い状況で、誰かの仕事に黄色信号を見つけたときは、すぐに行動しサポートすることを意識し続けてきました。

ただ最近は、組織も150人を超える規模になり(※2018年8月現在)、あらゆるところで目についた課題と格闘し続ける「なんでも思考」から、仲間に背中を預けながら自分の領域を絞り、より尖った成果を出すという「限定思考」へと変化してきました。

人数が増えていく中で、物理的に自分ひとりが走り回っても大きな影響はつくり出せなくなってきたからかもしれません。

自分の専門であるエンジニアリングで言えば、以前は個別の育成にかなり時間を割いていましたが、今は一人ひとりの走り方のフォームを直していくことよりも、みんなが心置きなく走れる「道の整備」をしていくことを重要視しています。

道をしっかり整えてしまえば、その道は何人でも走ることができますから。

ただ、そのために、まずは自分がオフロードに飛び込んで格闘し、アスファルトにしていかなければならないです。立ち向かう対象が変わっても「未知に飛び込む」ということはやっぱり大事で、これからも大事であり続けると思います。

チーム会議の場などでは専門用語を知らない人がいないか、その意味を全員が理解しているかどうかをかなり入念に確認するようにしています。言葉が入ってこないとのめり込めないし、いい仕事に結びつかないと思うんです。地道なことですが、こうした小石拾いのような小さな道の整備も続けていきたいです。

私は特別すごいことができるわけではない状態で、幸運にもFringeに拾ってもらった男だという感覚を強く持っています。そのうえ、自分発で始めた仕事をみんなに肯定してもらい、喜んでもらう経験もたくさんすることができました。これは非常に得難いことだと思っています。

自分の人生や魂が救いをもらったなとも感じています。Fringeに対して感謝の気持ちでいっぱいで、エゴや執着はありません。いつ死んでもいいくらいです(笑)。

今願うことは会社の目標を達成すること、第二の家族である社員の幸せ、それだけです。

会社説明会では語られない“ストーリー“が集まる場所「PR Table」

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