ディスプレイを丸めたり、広げたりできる、巻物のようなタブレット端末が誕生

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カナダのクイーンズ大学ヒューマンメディアラボの研究チームは、2018年8月30日、世界で初めて、巻物型タッチスクリーン式タブレット端末「MagicScroll(マジック・スクロール)」を開発したことを明らかにした。

古代エジプトのパピルスの巻物から着想を得、最先端技術と効果的に組み合わせている点が特徴だ。

・パピルスの巻物から着想したユニークなタブレット端末

「MagicScroll」は、3Dプリンターで出力された円筒形の本体に、軽量でやわらかく、布や紙のように丸めることのできる、7.5インチの2K解像度フレキシブルディスプレイが巻き付いた形状。

円筒の両端には回転ホイールが装着され、これをクルクルと回転させることでディスプレイを上下左右にスクロールできるほか、丸められたディスプレイを広げて、既存のタブレット端末のように操作することもできる。

たとえば、コンテンツをじっくりと閲覧したいときはディスプレイを広げて利用し、通話時は、円筒形に丸めるといったことが可能というわけだ。

また、「MagicScroll」には、ジェスチャーコントローラーとしても利用できるようにカメラが実装されているほか、回転ホイールには、本体を動かしたり、回転させるロボット駆動装置が内蔵されている。

・「ディスプレイは平面」という常識を覆す試み!?

「MagicScroll」は、iPadに代表される既存のタブレット端末に比べて、軽量で持ち運びやすく、用途に応じて形状を柔軟に変えられるのが利点。

“ディスプレイは平面”という既存の概念を覆す試みとしても、注目を集めている。(文 松岡由希子)

Queen’s University

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