「獺祭ガチャ」で西日本豪雨の復興支援 3万円相当の銘酒が1200円で飲めるかも
山口県岩国市の日本酒メーカー・旭酒造が、7月に発生した西日本豪雨の影響で出荷できなくなってしまった純米大吟醸酒『獺祭』をユニークな方法で販売する。
8月10日より全国の特約店、旭酒造直営店、WEB店にて販売するのは、酒蔵内で発酵中に停電の被害を受けたお酒。味は十分に美味しいが、ブランドとしての品質基準には届かず、通常の『獺祭』としては世に出せなくなってしまったものだ。
「被害を受けた様々な地域のお役に立てるお酒にしたい」と考えた同社に協力し、一肌脱いだのが漫画家の弘兼憲史先生。岩国市出身で、漫画『島耕作』シリーズの作者である。ラベルに島耕作をプリントした新銘柄『獺祭 島耕作』(720ml)として販売することになった。
販売価格1296円(税込み)のうち200円を西日本豪雨で被害を受けた地域への義援金として寄付するとのこと。様々な困難に直面し、それを前向きに乗り越えてきた島耕作の姿がお酒のコンセプトと重なる。
注目すべきは、自宅に届くまでお酒の中身が分からないということ。720mlで1539円(税込み)の『純米大吟醸50』や2418円(税込み)の『磨き三割九分』、5143円(税込み)の『磨き二割三分』の他、なんと『獺祭』ブランドの最高傑作として名高い3万2400円(税込み)の『磨き その先へ』もわずかに含まれているのだとか。
ネット上では「獺祭ガチャ」といった言葉も生まれ、「素晴らしい支援」「島耕作ありがとう」「飲んで被災地を応援します」などと支援の輪が広がっている模様だ。
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