Bose、あらゆる情報を耳元でささやいてくれるスピーカー型ARメガネ開発中

ARメガネというと、実際に目にする光景に視覚的な情報をオーバーレイするもの。しかし、Boseが開発中なのは、音のARだ。

内蔵スピーカーから目にしているものについての音声を流して拡張現実していく。

・タイムリーに音声で情報提供

どんなふうに使うかというと車載ナビをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれない。「○○メートル先を右に曲がってください」などという音声案内があるが、BoseのARメガネでもユーザーにあらゆる情報を音声で提供する。

ただし、Bose ARのすごいところは、内蔵するセンサーや連携するスマホのGPSなどを活用して、ユーザーが目にしているものをタイムリーに案内することだ。Boseによると、目にした看板の意味を翻訳したり、観光施設の前では関連情報を案内したりできるとのこと。

しかもこうした音声案内はユーザーにだけ聞こえるような仕様になっているのだという。Bose ARは耳を覆うようなデザインではなく、周囲の音も拾いつつ、目にするものについての情報が“耳打ち”される。

・頭の動きで曲の再生・停止

Boseはスピーカーのメーカーであることから、もちろん普通に音楽を聴くことも可能。その際はうなずく、傾けるといった頭の動きで再生や停止、曲送りなどを操作できるというひねりが加えられている。

Bose ARのプロトタイプはすでに出来上がっていて、写真を見ると既存のARメガネよりかなりスリムで普通のサングラスに近い仕上がりとなっている。

シュノーケルなどで使うような、いかついデザインが多い既存のARメガネより受け入れられやすいかもしれない。Boseはこの技術(SDK)とメガネをデベロッパー向けに今夏にも公開もする予定だ。

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Techable

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