NYの冬は、とっても寒くてとっても暑い!?マンション事情【ベイカー恵利沙の憧れNY/Vol.4】
モデル/スタイリストのベイカー恵利沙が綴る、NYでの生活。第4回は、冬の暮らしについて。NYの大寒波はニュースにもなっていたけれど、お部屋のなかは常夏!? 冬のおすすめお出かけスポットもご紹介します。
外はマイナス14度。
私はいま、ベッドで汗をかきながらこの記事を書いている。
そう、NYの冬は暑いのです(!)
NYから東京に越してきた友達が、東京の冬は寒いって言っていたのを思い出す。Ω極寒のNYから来て、なんてことを言うんだろうと思っていたけど、いまなら言っていることが分かる! 東京の冬はとっても寒い……。
NYのほとんどの建物にはセントラルヒーティングが入っています。
セントラルヒーティングというのは「一つのボイラーが、家じゅうの暖房が必要なところへ熱を送り届ける暖房方式」のこと。
寒くなると管理人さんや大家さんがこのセントラルヒーティングを入れてくれて、家中に熱を届けてくれるのです。
「入れてくれる」というより、実はこれは、こちらの法律で決まっています。
外気温が一定を下回ると、家主はセントラルヒーティングを入れなければならない、と決まっているのです。それも1日中!
なので、よっぽど突然に外の気温が上がらない限り、NYは冬の間ずうっと、セントラルヒーティングがついています。
セントラルヒーティングのメリット・デメリットは、どちらも「暖かい」こと
セントラルヒーティングのいいところは、家じゅうに熱を送るので、廊下もトイレもキッチンも玄関もどこも、24時間ずっと暖かいところ。寒いところがひとつもないのです。
日本からうちに泊まりに来た友達が「寒くてベッドから出られない、とか、床に足をついた瞬間足がひやっとする、とかがない!」って言っていたのを聞いて、東京の冬を思い出した!
そうだった、日本ではお風呂から出たあとも、洗面所で体がぶるっと寒いんだった!
朝寒くてお布団から出られなくて、愛猫バディちゃんと毛布のなかにくるまっていたんだった!
その感じが、NYのお家は一切ありません。そう、NYは、底冷えしないのです。
その一方、セントラルヒーティングの悪いところは、温度が一括管理のため、各部屋で調整ができないこと。一つの建物で同じ温度にするから、部屋のサイズやヒーターのある場所によって体感温度が変わります。
だから、室内が暑すぎて窓を開けてるなんて話は日常茶飯事!
わたしの部屋はなかなか大きいけれど、それでも部屋ではキャミソールで過ごしています。
もちろん外は寒いし、実はマイナス14度なんてなると寒いというより痛いのですが、肌をすべて隠せば意外と大丈夫。
防寒対策は、着込むのではなく、隠す!
手とか首とか、うっかり出しちゃったら気づかないうちに凍ってしまうので笑、手袋をして、マフラーで顔まで覆って、フードをかぶることはマストだけれど、実はコートのなかは薄着なの。
だって室内に入るたびにとても暑いから!
体感温度は、NYよりも東京のほうが寒い!?
これもまた不思議な話なのですが、NYに来る前に意気込んで大量に買い込んだヒートテック、冬になってから一度も着ていないのです!笑
ホッカイロも一度も使ったことない。
日本にいるときは、ヒートテックを2枚着てお腹と背中にホッカイロを貼っていたのに!
NYの冬は、いつもブラウス1枚とかニット1枚にコートだけ、です。
こちらの方たち、なかは半袖のひとも普通にいます。
マイナス14度とかまでいくと、わざわざ外を何時間も歩くような過ごし方はしないし、
室内に入ればどこにいても暑いくらいだし、
家は玄関から24時間ずっと暖かい。(たったいま窓を開けました、暑い笑)(外はマイナス14度)
つまり、なんだか寒いなんて感じる瞬間がないのです。
体が冷える感じもないし、やっぱり東京の方が寒かった気がする!笑
あとは風かな、日本の冬は北風がぴゅうぴゅう吹くけれど、NYはあまり風がないので、寒いというよりやっぱり痛い。
風が吹いちゃうと息が止まるほど寒いけれど。笑
調べてみると、北海道とかもセントラルヒーティングのようで、どうやらこの感じは本当に“寒い地域のあるある”なのかもしれない!(あぁ部屋暑い)
寒い日にもおすすめのお出かけスポット
というわけで、寒い日にオススメしたい、休日の過ごし方。
わたしは『ブルックリン・フリーマーケット』に行きます♡
週末開催の『ブルックリン・フリーマーケット』が、夏期は外で行われるけれど、冬期は室内に移動するのです。開催場所や時間は変わることもあるので、Webを必ずCHECKしてくださいね。
冬のあいだの会場になっているIndustry Cityは、川沿いの大きな倉庫のようなイベント会場。曜日や季節によって、いつも違うイベントを開催しています。
常設のフードコートもとっても楽しくて、わたしはここのお肉屋さん『ENDS MEAT』のサンドイッチが、いまのところNYじゅうで一番おいしいと思っている!!♡
▲ここにしかないお肉屋さんなので、行かれる際はぜひ食べてみてね。
▲ポークのサンドイッチがおすすめです♡
腹ごしらえをしたらいざマーケットへ。約60もの小さいvintage shopが並んでいます。
年代も買いつけ場所も、それぞれのshopの個性が光ります。オーナーの方と話をするのも楽しい! どこの国のいつの時代のものなのか、オーナーそれぞれご自慢の買いつけトークをしてくれます。エピソードを知ると、よりいっそう愛着が湧くのがvintage♡
お洋服やアクセサリーはもちろん、雑貨や家具、昔の広告やガラクタ?(笑)まで、なんでもあります。
カメラやファッション小物、手作りのキャンドルやボディークリームなども販売しています。
何回行っても楽しくて、1日中いられちゃう! わたしはよくアクセサリーや雑貨を買います。
Industry Cityはこのフリーマーケットのほかにも、イベントがたくさん。別会場では、ブランドのサンプルセールやスモーガズバーグ(NYじゅうの人気のごはん屋さんが集まるマーケット)などが行われたりしています。
ぜひ、Webサイトやインスタグラムで情報を集めてから訪れてね!
以上、
本当は暑い? NYの寒い日の過ごし方でした♡
「Pacoma」はホームセンター系のフリーペーパーに出自を持つ、「暮らしの冒険」がテーマのライフスタイル系Webマガジン。ノウハウ記事からタレントの取材記事まで「暮らしを楽しむためのアイデア」をテーマに日々発信しています。
ウェブサイト: http://pacoma.jp/
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