人工クモの糸「Qmonos」を使ったGOLDWINのスキージャケットが登場

人工クモの糸を使ったスキージャケットが近い将来、発売されるかもしれない。

スポーツアパレルメーカーのGOLDWIN(本社・東京)は、Spiber(本社・山形)が開発した新タンパク質素材「Qmonos」を生地に使ったスキージャケットを公開した。

軽くて丈夫、しかも石油などに頼らない自然に優しいジャケットだ。

・持続可能な素材

このほど米国・デンバーで開かれた世界最大級のウィンタースポーツ展示会にプロトタイプを参考出品した。

人工クモの糸は、産業・工業に変革をもたらす画期的な素材として注目されている。というのも、人工合成タンパク質を材料として作られていて、持続可能な素材だからだ。

ご存知かと思うが、衣類には石油が使われているが、石油はいつかなくなるもの。それに取って代わると期待されている。

・幅広い工業用素材に

Qmonos はSpiberが独自に開発した、世界が注目する技術。軽量なのに、鉄鋼などよりも丈夫で、アパレルだけでなく幅広い工業用素材として大注目されている。

すでに、GOLDWINが日本国内で展開するブランド「The North Face」でもQmonos を採用したアウタージャケットのプロトタイプ「MOON PARKA」をつくっている。

スキージャケット、アウタージャケットのいずれも実用化に向け現在、両社で品質検証や改良を重ねているとのこと。発売されるとなれば、大きな話題を呼ぶこと間違いなしだろう。

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