オープンソースでカスタマイズが自由にできてプライバシーも守れるスマートスピーカー「Mycroft Mark Ⅱ」

GoogleやAmazonなど大手企業が、スマートスピーカーをとおしてユーザーの会話履歴データを収集しているというのはよく知られた話だ。最近では「こうしたデータをもとに広告も配信されるようになるのでは?」とも噂されているほど。

そこで「Mycroft Mark Ⅱ」を紹介しよう。このデバイスは、データの保管を行わず、もちろん広告配信などは一切しないと約束しているオールタナティブになりうるスマートスピーカーなのだ。

・機能もデザインも自由にカスタマイズ

このスマートスピーカーがほかと異なるのは、オープンソースのソフトウェアを使っているということ。つまり、ユーザーが自由に機能やデザインなどのカスタマイズをすることができるということだ。

液晶パネル上に表示するウィジェットを変えたり、音声AIアシスタントの呼び名を自分で決めたり、声を変えたり、またそのほかRokuやNest、Chromecastなどあらゆる他社サービスとも連携できる。しかも専用コミュニティがあり、ユーザーによって機能が常に拡張し続けている点もやはりオープンソースの魅力といえるだろう。

・データが企業に利用される心配もない

さらに、このスピーカーと交わされるユーザーの音声データは、データが転送されると同時に削除されるようになっているそうだ。オープンソースのおかげで、実際にデータがどのように扱われているのかまで確認できる。

これでデータが企業に転売されてしまうという心配もないだろう。この点で大手企業と差別化を図ろうとしているようなので、ぜひ期待したいところだ。

マイクを6個搭載し、ノイズの多い環境でもしっかりと音楽を送り届けてくれる技術も採用されているようなのでスピーカーとしてもまずまずの印象だ。今ならKickstarterで129ドル(約1万4060円)で出資注文でき、キャンペーンは2018年2月24日まで実施されている。

執筆:Doga

Mycroft Mark Ⅱ/Kickstarter

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