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天才棋士・ひふみんが明かす“長く活躍できるために必要なこと”

天才棋士・ひふみんが明かす“長く活躍できるために必要なこと”

今年大ブレイクした著名人といえば、まずこの人が出てくるのではないか。「ひふみん」の愛称でお茶の間から親しまれている加藤一二三氏だ。

「2017 ユーキャン新語・流行語大賞」では、「ひふみん」がトップテン入りを果たし、最近ではバラエティ番組で見るニコニコとした笑顔が印象的。しかし、知っている人も多いだろうが、「神武以来の天才」と呼ばれ数々の偉業を成し遂げてきた「天才棋士」だ。

一二三氏は14歳で史上初の中学生プロ棋士となり、最年少の18歳3ヶ月でA級八段に昇段。150名程度しかいない将棋のプロ棋士として、1954年のデビュー以来、2017年まで第一線で戦い、将棋のタイトルの中でも最高峰の「名人位」にもなった。また、藤井聡太四段のデビュー戦が「62歳6ヶ月差対決」と話題になったのは記憶に新しい。

今年、引退したが、63年もの間、厳しい勝負の世界で戦ってきた一二三氏が見出した、プロとしての心構えとはどんなものなのだろうか。『天才棋士 加藤一二三 挑み続ける人生』(加藤一二三著、日本実業出版社刊)に、それがつづられている。

長く第一線で活躍し続けるために、一体何が必要なのか。

一二三氏は弱点を残さないことだと述べる。棋士はどんな展開になっても十分指せるような準備・努力をすべき。そして、不得意な作戦や苦手な作戦を無理に取ると、逆に大きな弱点となり、そこを突かれてしまう。

ただ、一二三氏は「こういう将棋になると困る」ということがなかったので、長く戦ってこられたという。

本書は極めて「実戦的」な内容だ。盤面を見た瞬間に、パッと浮かぶ直感と、考えた末に浮かんだ手。どちらも甲乙つけがたい状況なら、どちらを選択すべきか?

一二三氏が選ぶのは、最初にひらめいた手であるという。なぜなら、ひらめいた手は「無心に考えている」からだ。直感の95%は正しいと語る。

一方、後から考えた手は「勝手読み」とも言えると一二三氏。

なぜ「勝手」かというと、後から思いついた手に惚れてしまい、都合のいいように読んでしまう傾向が人間にはあるからだ。そうなったとき、落とし穴があることも多くあるという。

最近バラエティ番組で一二三氏を知った人には、「どのくらいすごい人なのかよくわからない」という人も多いだろう。将棋界のレジェンド「ひふみん」のことをもっと知りたい!という人は、本書を手にとってみてほしい。その凄みがあますことなく語られている。

(新刊JP編集部)

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