減塩だけじゃない血圧を下げる食事法について
高血圧の放置は心疾患や脳血管障害につながる
新年度がスタートし、健康診断を受けられる方も多いと思います。
その際、多くの方が気になる数値の一つが血圧でしょう。
高血圧は数値だけ高い場合は身体症状がないので、放置されがちですが、心臓に大きな負担がかかるため心疾患や脳血管障害の大きな原因となるので放置するのは禁物です。
一番注意していただきたいのが『血圧は少し高いけど、まだ薬を服用するほどでない、生活習慣を改善して様子を見ていきましょう』という方です。
高血圧になってしまった原因をしっかりと改善しておかないと体に負担がかかる降圧剤を服用し続けないといけません。
生活習慣の改善の中心になるのが食事と運動ですが、今回は血圧が気になる方に注意していただきたい食事法について、もっとも有名な減塩以外のオススメ法をご紹介したいと思います。
減塩以外の食事法について
血圧が高くなってしまう原因は様々ですが、食事で改善しやすいポイントが3つあると考えます。
それは『よい血液』『よい血管』『バランスの取れた自律神経』です。
基本中の基本ですが、減塩と同様に脂質と糖質のとりすぎは血管も弱らせますし、血液の質を低下させます。
したがって、塩分、脂質、糖質のとりすぎは血液や血管にとって良くないということを基本中の基本として抑えていただきたいと思います。
血液と血管の状態を保つのにオススメなのがカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分です。
とくにマグネシウムは心臓の働きを良くして、血管を柔らかくするので、高血圧予防には最適です。
海の物には豊富に含まれているので、魚肉、わかめ、昆布などの海産物はしっかりととるようにしましょう。
また、ほうれん草、ゴマ、大豆、バナナなどにも豊富に含まれているので、日頃の食生活に活用すると良いでしょう。
自律神経を整える食事法とは
そして、血圧を上げてしまい、心臓や血管に負担をかけるもう一つの大きな原因が先程もご紹介した『自律神経』です。
自律神経のうち、交感神経というアドレナリンを分泌させ、体を興奮状態にする神経が働きすぎると血圧が高い状態が続き、大きな負担になります。
自律神経を整える食事法というと難しい気がするかもしれませんが意外と簡単です。
①リラックスしてよく噛んでゆっくりと食事をとる
②できるだけ常温か適温の物を食べる
③香りの良い食べ物(薬味や香辛料、香りの良い野菜など)を食べる
などがオススメの方法です。
1はゆったりと食事をとることで、食べることでスイッチが入る『癒やしの神経・副交感神経』がさらに優位になるようにするためです。
2は冷えたものや熱すぎるものは体を緊張させるので、1と同じようにゆったりと食べるためにも食べ物の温度なども気を配ると良いでしょう。
3の香りの良い食べ物は漢方でも香りの高い生薬は『気の巡り』を改善するものが多く、心と体をリラックスさせてくれます。アロマテラピーのような感じです。料理にちょっと一味、香りのよいハーブや香辛料を使うことで気持ちをリラックスさせてくれます。
どんな病気も生活習慣の改善無くしては治療も上手く行きません。
高血圧を未然に防ぐためにもぜひ日頃の食事に注意して、生活習慣病を未然に防ぎましょう。
(早川 弘太/健康コンサルタント)
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