ご当地アイドル「ホットスポッツ」結成断念 名称に非難殺到で

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 「放射線量の高い地域のイメージを変えよう」と住民らでアイドルグループを結成しようとする動きがあった千葉県柏市。だが、そのグループ名「Hot☆Spots(ホットスポッツ)」が「放射能を想起させて不謹慎」だとして、地域住民などから批判が集中し、企画者の村井真也さんは2012年2月2日にメンバー募集を中止した。

 「Hot☆Spots」は、「(放射能汚染が特に高い地点を記録する)ホットスポットのマイナスなイメージをプラスに変えよう」という意図のもと、ホットスポットが測定された地域がある柏市在住の女性を中心に結成しようと企画された。企画者の村井さんは、

「今のどうにもならない(放射能汚染という)事態に不安な気持ちを外に出していきたい。そのような場を作りたかった。原発や放射能について議論する場も作りたかった。同時にアイドルのコンサートを開催して、(原発問題の)関心が薄い若者にも来てもらいたかった」

と企画の背景を語る。ことし1月16日から、インターネットやビラの配布などを通して募集を始め、数名の女性から応募があったという。

 ところが、アイドルグループの企画について理解を示している地域住民が一部いたものの、市役所やその他の住民からは「放射能を想起させて不謹慎だ」との声が上がった。柏市役所や周りの友人などに余計な負担をかける可能性があるとして、2月2日にメンバーの募集を停止。村井さんは「プラスイメージからマイナスイメージを転換できる可能性はゼロではないのに」と話す。

 またネット上で、「Hot☆Spots」のデビュー曲が「1ミリシーベルトの微熱」であるとして「被災地のことを全く考えていない」などと批判の声が多数あったことについては、

「曲名はまったく決めていない。なんでそんな曲名が出てきたのか」

と、ネット上の「デマ」に困惑を隠せない様子だ。

 村田さんは、「Hot☆Spots」の企画自体を打ち切ることを決めたが、「よりよい町づくりが出来るような新たな企画を考えている」と話している。

(松本圭司)

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