【Interview】電球にアプリをインストール!?ちまたで話題の電球型デバイス「TeNKYU」に迫る

tenkyu_new_18月26日に開催された渋谷系スタートアップのプレゼンイベントsproutで、ダブル受賞の栄誉に輝いた話題のプロダクト「TeNKYU」。本体にアプリをインストールすることで、さまざまな操作が可能になる、電球型のIoTデバイスだ。

天気予報から見守りまで、マルチに活躍する本品。現在鋭意開発中のため、その実態はまだまだナゾに包まれている。テッカブルでは、開発元のTeNKYUをいち早くキャッチ。代表取締役の菅 英規(かん ひでき)氏に、詳しい話を聞いた。

・電池交換・設置工事不要の電球型デバイス

Q1:「TeNKYU」開発のきっかけを、お聞かせください。

tenkyu_2私が忘れっぽい性格で、傘を忘れて雨に濡れることが多かったからです。マンションのロビーから外に出て、初めて雨が降っていることに気づき、部屋まで戻るのが手間だったというのもあります。

仮に天気予報を見たとしても、玄関を出る頃には傘を忘れて結果、濡れてしまうこともありました。そこで傘を絶対に忘れないシステムを作りたいと、思ったのがきっかけです。それを解決するデバイスを考えたところ、電球型になりました。電池交換と設置工事が不要という、導入しやすい製品です。

Q2:現在、国内外問わず、さまざまなスマート電球が発売されていますが、他社製品との決定的な違いはどこにあるのでしょうか。

tenkyu_1他社さまの製品は操作することを前提にした仕様ですが、弊社のものはスマートフォンからアプリをインストールするだけで、機能し続けるのが特徴です。

一度アプリをインストールしてしまえば、スマートフォンすら必要ありません。また、ゲートウェイと呼ばれるものが不要で、直接Wi-Fiネットワークに接続が可能ですので、設置の自由度が高いというメリットもあります。

・アプリで機能を自由に変更

Q3:本品は、日常生活のどのような場面で活用できるのでしょうか。

tenkyu_4アプリによって機能を変更できるのですが、一例を申し上げると、玄関に設置して、全自動で天気をお知らせしたり、一人暮らしの高齢者のトイレ等に設置して、安否を確認することが可能です。

その他、民泊用の宿泊施設に設置すれば、宿泊者の入退室を通知しますし、耳の不自由な方のリビングに設置して、スマホの着信や地震速報などを視覚的にお知らせするなど、用途はさまざまです。

Q4:今後の展開について、決まっていることがありましたら、教えてください。

10月前後に、クラウドファンディングを実施予定です。製品と同時にリリース予定のアプリは、全自動で天気を通知します。その他のアプリも、随時リリースしていくつもりです。

前述の天気予報アプリに続き、防犯・見守りアプリもリリースされるとのこと。まずは、クラウドファンディングでの公開を待とう。(取材・文 乾 雅美)

TeNKYU

Techable

Techable

ウェブサイト: https://techable.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事ランキング