“硬派”なギークの祭典『Make: Tokyo Meeting 03』に行ってきた
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コンピュータ関連の書籍出版で知られる『オライリー・ジャパン』が、5月23日、24日の2日間に渡り、電子工作やサイエンス・アート作品など展示するイベント『Make:Tokyo Meeting 03』を開催しました(当日にアップした速報記事はこちら)。このイベントは同社が刊行する雑誌『Make: Technology on Your Time』の読者である“電子工作マニア”らがそのDIYな作品を発表、また交流を深める場として企画されたそうです。
編集部はイベント前半である23日、会場の『デジタルハリウッド 八王子制作スタジオ』を訪れました。以下、会場の詳細な様子(この記事の完全版はこちら)。
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最初に訪れたのは、独自の視点でおもしろい記事を掲載している『デイリーポータル Z』さんのブース。まずは動画投稿サイト『You Tube』のように見えるという透明なボードを紹介していただきました。なんというフォトジェニックな作品でしょう。こういったセンスの良さには毎度のことながら脱帽です。
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『デイリーポータル Z』さんによる作品はほかにもありまして、こちらは『Google MAP ストリートビュー』のように見えるテープ? です。林雄司さんにデモンストレーションしていただいたのですが、まとめられているテープを伸ばしていくとまさに『Google MAP ストリートビュー』を眺めているような状態に。1人で訪れたために片手でテープの端を持ちながら片手で撮影するという醜態を披露してしまったのが心残りです。下のほうに見える灰色をした半月状の“モノ”は、『Google MAP ストリートビュー』に写りこんでいる車の先端部分とのこと。さすが芸が細かくてらっしゃる……。
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『デイリーポータル Z』さんのライターのひとり “べつやくれい” さんは、「晩ごはん抜き」と書かれた “くす玉” を持ってずっと立っておられました。カメラのファインダー越しに思わず目が合ってしまいました……。
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お隣のブースで展示されていた、『KIMURA』さんによる作品『ペーパードッグ』と『ミニ・ヤンセン』。生き物のように動く巨大な作品で知られるアーティスト『テオ・ヤンセン』の作品を彷彿とさせるゼンマイ駆動の作品です。
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次に訪れたのは海外からのゲスト『Mitch Altman』さんによる「脳波をチューンするブレインマシン」のブース。あらゆるTVの電源を切ることができる『TV-B-Gone』の開発者として知られている方です。ご本人に『ブレインマシン』の装着をお願いしたところ、快く応じていただきました。しかし『Mitch Altman』さん、なぜか若干照れていらっしゃる様子。
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『なんでも作っちゃう、かも。』さんのブースでは、「女子に人気」というスターバックスの空きカップを利用した『スタバアンプ』(写真・奥)、電車の発車時刻と行き先を表示する電光掲示板(写真・手前)が展示されていました。
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次に紹介する作品は写真を見てもわかりにくいかもしれませんが、手前と奥のお2人、テーブルの上の複雑に絡んだLANケーブルをどちらが早くほどくか競いあっているのです。なんという斬新な競技でしょう……。
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さてさて、メイン会場である体育館を出て、校舎の本館へとやってきました。動画共有サイト『ニコニコ動画』関連のブース『ニコニコ技術部』では、『ニコニコ生放送』に関連する技術や作品、また『ボーカロイド』という歌声を合成するソフトのキャラクター『初音ミク』をフィーチャーした作品などが多く見受けられました。こちらは『ユウタ』さんによる『みくみくセグウェイ』。『初音ミク』のペーパークラフトは『たご』さんによる作品とのこと。共に完成度が高いですね。
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『アーティファクトノイズ』さんによる『パンドラシステム』は、一見、何やら複雑そうな感じもしますが、様々なデバイスを一括して管理するためのシステムだということです。管理するための基盤に対し、生活に必要とされている様々なモノがケーブルでつながれている状態ですね。
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綺麗に色付けされた魚の骨のようなものが小さな容器に入ったこれ。『透明標本』という『冨田伊織』さんによる作品で、小型の魚類などの骨格を観察する際に用いられる透明骨格標本という研究技法の1つなんだそうです。暗がりにずらっと並べられていたので、足を止める人も多かったですね。
さてさて、この他にもたくさんの作品が展示されていたのですが、さすがに全部は紹介しきれません。会場ではプレゼンテーションやワークショップ、ライブパフォーマンスなども開催されており、その独特の空気を味わうためには一度会場に足を運んでみる価値はあると思います。秋ごろには第4回が開催される可能性もあるので、気になった方はチェックを忘れずに。
『Make: Tokyo Meeting 03』
主催: 株式会社オライリー・ジャパン
期間: 5月23日(土)12:00~18:00 / 24日(日)10:00~17:00
料金: 無料
会場: デジタルハリウッド大学 八王子制作スタジオ
住所: 東京都八王子市松が谷1番地
詳細: こちらをご覧ください
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