さぁさぁ夏バテ知らずの体に!誰でも5分で作れる超簡単デトックスウォーターレシピを管理栄養士さんに聞いてきました
水にフルーツや野菜を入れた「デトックスウォーター」は、その名のとおりデトックス(排毒)効果が期待できると言われ、昨今注目を集めている飲み物です。お好みや目的に合わせて食材を用意し、カットして水に浸すだけで作れるというお手軽さから、毎日仕事で忙しいビジネスパーソンにもおすすめできるものとなっております。
今回は、真夏の夏バテ対策として、管理栄養士の平野信子さんに実際にデトックスウォーターのレシピを作成していただきました。寝る前の数十分で作れ、翌朝には楽しめるデトックスウォーターに挑戦してみませんか。簡単ですよ~。
デトックスの前に…そもそも夏バテってなんなの?
――栄養学的に見ると「夏バテ」ってどういう状態のことなのでしょうか。
夏はすごく汗をかく季節ですので、脱水症状のほか寝不足になったりして疲れやすくなりがちですよね。「夏バテ」というのは乳酸という疲れ成分が溜まって、そうした疲労がとれない状態のことを言います。その乳酸を取り除くのには、クエン酸が有効と言われています。
――クエン酸ということは、夏の食生活において疲れにくい身体を手に入れるには、酸っぱいものをたくさん食べればよいのでしょうか?
酸っぱいものも必要ですけど、一番はバランスの良い食生活をすることですね。食欲が落ちて、そうめんなどの冷たい麺類を食べる機会が増えると、炭水化物ばかりの状態になりがちですが、そうすると栄養バランスが崩れてビタミンやミネラルが不足し、さらに疲れやすい状態になってしまいます。
――意識的に摂ったほうが良い栄養素はありますか?
特にたんぱく質が不足しがちになる傾向があります。たんぱく質は筋肉を維持する成分です。他にはビタミンB群という代謝を助けてくれる栄養素が不足すると、疲れがとれにくい状態になってしまうので注意が必要です。ビタミンB群は豚肉などに多く含まれています。
栄養管理士から見たデトックスウォーターのメリットとは?
――デトックスウォーターとはどういう飲み物なのでしょうか?
水にフルーツなどを入れることによって、水溶性のビタミンやナトリウムを排出させてくれるカリウムなどの栄養素が溶け出し、それを飲むことで排毒作用が期待できるということで「デトックス」の名が付いているのだと私は認識しています。
――どんな方におすすめですか?
いろいろなフレーバーを楽しんで飲めるので、「ただの水」だと飽きてしまうという方には特におすすめですね。それと食欲がないといった方に、内臓を動かすためにもおすすめできます。胃って何かを入れるだけで動き出すんですけど、さわやかなフレーバーのついた水分だと食欲がないときにも飲みやすいと思います。夜寝る前に作って、朝起きたときの水分補給にも良いですね。
――作る際の注意点はありますか?
どれくらいの栄養素が水に溶け出して補給できているかは不明な部分がありますね。それと清潔な容器で作り、冷蔵保存しないと菌が繁殖しやすいので注意した方が良いですね。また、果物についたワックスや農薬などはしっかりと洗い落として使用するようにしましょう。
1. レモンとライムのリフレッシュデトックスウォーター
「夏の暑い日は、睡眠中も多量の水分を失っています。そんなときの目覚めに良い、さっぱりしたリフレッシュウォーターのレシピです。レモンのクエン酸はすっきりした酸味が楽しめるだけでなく、寝苦しい夜の疲労回復にも良いでしょう。消化促進作用のあるミントやこしょうも入っているので、胃を健康に保ち、食欲アップの効果も期待できます」
【材料】
・レモンスライス 3枚
・ミントの葉
ひとつかみ・粒こしょう(あれば) 8~10粒
・水
1000ml【つくり方】
(1)全ての材料を清潔な瓶に入れて冷蔵庫で一晩おく
2.バナナとぶどうの「男」のスウィートデトックスウォーター
「バナナやぶどうにはブドウ糖や果糖が多く含まれているので、エネルギー補給や疲労回復におすすめです。さらに夏場に失いやすい塩分も加えているので、天然のスポーツドリンクのような感覚で飲めるデトックスウォーターにしています」
【材料】
・種なし巨峰
8粒・種なしマスカット 8粒
・バナナ
1/2本・塩
少々・水
1000ml【つくり方】
(1)種なし巨峰はよく洗って半分に、バナナは皮をむいて1㎝幅に切る。
(2)(1)のフルーツ、塩、水を清潔な瓶に入れて一晩おいておく。
普段聞けない栄養に関する質問を聞いてみた
――普通に暮らしていたら管理栄養士さんとお話できる機会って少ないですよね。個人で管理栄養士さんへ栄養管理を依頼すべきなのでしょうか?
確かに身の回りに管理栄養士がいない方のほうが多いと思います。実は管理栄養士は保健所に必ずいるので、区とか市とかに電話で連絡すれば、必ず管理栄養士さんが答えてくれるんですよ。電話するのが億劫であれば、今だとアプリサービスを使うという選択肢もありますね。
――コンビニで食べ物を買ったりしますか?
買います。そのときは全体のバランスを考えて、例えばおにぎりだと昆布とか梅干ではなく、たんぱく質が入った鮭とか豚の角煮のおむすびにして、ゆで卵とサラダも合わせるようにしています。お弁当はあまり買わないのですが、お弁当の場合はたいていご飯の量が多いので、半分程度にすると良いと思います。またたんぱく質や脂質も多いので揚げ物の衣を取ったり、野菜を買い足したりした方が良いと思います。
ちなみに、食品には栄養成分や熱量(カロリー)の表示がされていますが、食品製造段階においての栄養成分なのか、消費者が手に取った時の栄養成分なのか分からないので、結局のところ一つの判断材料に過ぎないという点は、豆知識として知っておいていいかもしれません。
――菓子パンなどは買わないですか?
菓子パンは炭水化物と糖質のかたまりなのであまり食べなくなりましたね。甘い菓子パンを食べてしまうと、血糖値が急上昇するので、一時的には安心感と快楽があるんですよ。でも急激に上がった血糖値は、同じように急激に下がるので、すごいメンタルも下降気味になっていくんですよね。だから、菓子パンとか砂糖とか、全く食べちゃいけないということではないのですが、できれば通常の生活を乱す機会は減らしたほうが健康に生きていきやすいと思います。
今回は、フルーツを中心にデトックスウォーターのレシピをご紹介しましたが、夏バテ防止効果を期待できるのは、トマト・きゅうり・なす・ピーマン・ズッキーニなど、夏野菜を摂ることも推奨されていました。
やはり、その季節に採れる野菜というのは、その時期に不足しがちな栄養素を補ってくれるため、意味があるんですね。
こういった点を踏まえつつ、しっかりたんぱく質を補い、魚・肉とバランスの良い食事をすることが大事だと平野さんは強調されていました。野菜ラーメンばっかり食べるのやめとこ!
【筆者:大野 恭希】
ガジェット系ブログメディア ギズモード・ジャパン編集長を経て独立。現在は株式会社HF.M代表。人々の健康を支える会社を目指すべく、ヘルスケアメディア healthy livingの運営と、メディアコンサルティングを行っている。最近の興味は、経営・脳科学・肩甲骨の3本軸。
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