故プリンスも注目の新人女性シンガー、キャンディス・スプリングス、細やかな音作りが素晴らしいデビュー作がリリース(Album Review)
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カーリーヘアがインパクト絶大の女性シンガー、キャンディス・スプリングスが、2016年7月1日にアルバム『ソウル・アイズ 』でデビューを果たす。ナッシュビル出身、27歳のシンガー・ソングライターで、ニーナ・シモンやビリー・ホリデイなどのジャズ・シンガーから、シャーデー、ロバータ・フラックといったソウル・シンガーに影響を受け、自身も大ファンだった、ノラ・ジョーンズの「ザ・ニアネス・オブ・ユー」を音楽合宿で披露したことをキッカケに、デビューに繋げた。
見るからに「歌えそうなシンガー」そのままで、見掛け倒しではなく、誰もが認める実力を兼ね揃えている。その折り紙付きの歌声を、2016年4月21日に死去した、故・プリンスがデビュー前から注目し、自身の30周年記念コンサートにも招いていた。もし彼が生きていたら、次作のフューチャリング・アーティストとして参加していたかもしれない。
本作『ソウル・アイズ 』は、彼女がシンガーを目指すキッカケにもなった、ノラ・ジョーンズが所属するBlue Noteからのリリースで、プロデュースはラリー・クラインが担当している。ジャズからボサノヴァ、ソウルまで幅広く手掛けるベテランで、ジョニ・ミッチェルのパートナーとしても知られている。彼のサウンド・センスとキャンディスのヴォーカルが見事にマッチした作品に仕上がっていて、オーガニック系のアーティストが好きな方にはたまらないだろう。
キャンディスのヴォーカルは、ややアクが強めで、もしかすると意味好き嫌いが分かれるかもしれないが、ソウル~ジャズに根差したヴォーカル・ワークは、一度ハマれば病み付きになるだろう。また、細やかな音作りがすばらしく、弾き語りのジャズ・ナンバー「ソウル・アイズ」や、ネオ・ソウル直結の「ソウト・イット・ウッド・ビー・イージアー」、アリシア・キーズに匹敵するピアノさばきと、優しい歌声に癒される「プレイス・トゥ・ハイド」など、名曲が満載。部屋でリラックスするにも、朝の通勤にも、大事な誰かのギフトにも、最適だ。
先日6月14日(火)、TFM「ディアフレンズ」に生出演していた際は、アダルティな歌声とは対照的に、明るく可愛いらしいキャラクターが伝わってきた。普段の女の子らしい顔も、キャンディス・スプリングスの魅力のひとつだ。Text :本家一成
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