子供の貧困(small G)
今回はsmall Gさんのブログ『small G』からご寄稿いただきました。
子供の貧困(small G)
日本の子どもの相対的貧困率は、データ上は2012年に過去最悪の16%超でほぼ六人に一人とのこと。
この相対的貧困というのは平均年収の半分に満たない家庭に属する子供達のことだそうです。この数字は先進国では最悪だそうで、それが我が日本の現状というのが本当にやるせない・・・。
ご飯が食べられずに学校に来ても全く勉強できないなどと云うのはごく普通の事だそうで、今の貧困家庭の悲惨さはそんなものでは表現できないほどのものがあるというのですが、これが終戦直後であればまだしも、21世紀のG7主催国の話であるというのが情けない限り。
どんな先進国にもいつまでも、そしてどこのエリアでも貧困の問題がつきまとうのは宿命であるのは承知としても、先進国最低の国が何故われわれの国”日本”でなければならないのかと問いたいです。
2017年の臨時福祉給付金対象者である65歳以上の人間1200万人に一律3万円が支給されるという話が伝わっています。
俺はちょっと待てや、オイ!!!!責任者出てこい!と怒鳴りたいです。
2016年に子供の貧困対策として計上された33億円を政府は誇っているらしですが、上で最初に書いた老人用のバラマキ金額の総計は3600億円。子供の貧困対策の100倍の金を未来を作らない年寄りに使って未来をつくる子供たちにはその100分の1ってこれ愚民政策に基づく選挙対策だよね?
じいさま、ばあさまに庇護の傘をかけるなと言っているのでは無いけれども、かける金のバランスと使い所を「完全に」間違ってねえかい?と俺は問いたい。
こういう貧乏系のバラマキ愚民政策は公明党が得意とするところですが、それに自民党が一口のってどうする???
本当に選挙民を馬鹿か何かと間違ってないか?
昔も今も貧しい家庭はあったけれど、それでもその差を作り出す壁は今よりも遥かに薄く、まだまだ「頑張ったものに報いる」システムというのは正常に働いていたと思います。しかしそんな「皆が貧しかった時代」はとうの昔に過ぎ去り今は貧困が固定されがちな時代ですから、考えるべきはあくまで貧困が支障にならない程度に、才能のある人間を有象無象の中に埋もらせないシステムの開発ではないでしょうか。
今のような昭和初期のような大量生産の均一化された人間を育て続けることが正義とされる日本の旧態然とした教育システムの下では、金をかけて「回答するためのテクニック」を習得した人間がその「素の才能」にほぼ全く関係なく高得点をあげるようになってますからね。そりゃ馬鹿か賢いかにそれほど関係なく良い大学に行くに決まってます。
おまけに国立大学でさえ「ええ?!」というような年間出費がかかる時代です、国はヨッテタカッテでも素の才能のある人間を必死に発掘して教育の機会均等を子供たちに与えるべきでしょう。
様々な尺度で子供達の才能を評価して、それこそまぶすように金をかけてでも出る杭をますます引っ張りあげなければ、AIがルチンワークをこなし、更にその上をいこうと言う時代に金太郎飴のようなしょうもない人間を大量に作ったところで就職口などありませんよ。
紙に書くための鉛筆を買うお金を親に出して貰えない子が居るような国を先進国と呼ぶのは恥ずかしいと私は心底思います。
執筆: この記事はsmall Gさんのブログ『small G』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2016年6月2日時点のものです。
ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。
TwitterID: getnews_kiko
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。