【地下アイドル通信setlist6】 記者もぶっつけ本番!『P.IDL』2周年ライブ取材レポート

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記者が勝手に始めた【地下アイドル通信】はsetlist6を迎えた。
毎度のことであるが、誤解を招くといけないので書いておくと、「地下アイドル」というというタイトルは地下アイドルのみを対象にしたものではなく、地下であろうが、メジャーであろうが積極的に取材オファーを出してくれる、”頑張るアイドル”は都合のつく限り取材するという記者が始めた不定期連載である。
テレビをほとんど見ない芸能人をほとんど知らないばかりか、ヲタでも芸能記者でもないので、その視点は「ただの取材記者」であることはあらかじめお断りしておく。

さて、今回オファーが来たのは、『P.IDL』という東京と名古屋を中心に活動するアイドルグループ。
それも2周年ワンマンライブをやるというのだが、直前のオファーだったのでよくわからないまま取材に臨まなければならなかった。

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時間もあまりない状態だったので、まずは恒例のインタビューから。
収録時間の都合上、3名のみとなった。2名は運営側から推薦してもらい、1名は記者選抜とした。とはいえ、会ったことも話したこともないメンバーから1名を選抜するというのはなかなか大変だ。
誰が運営推薦で、記者選抜なのかは、想像にお任せする。

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まずは、古髙彩乃さん。
高校を卒業したばかりで、こう言っては何だがお顔に似合わず男勝りなかっこいい彼女。

「わたし、者知らずなんですよ~。男っぽい?そうなんですよ。ブリできないので、このキャラで行きます!でもかわいい方がアイドルらしくて人気あるじゃないですか。そこなんですよね。指パッチンできます!」

と、理想のアイドル像と自分のギャップに戸惑い気味。指パッチンは確かにできたが、記者もできる。(笑)

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お次は、池田梨乃さん。
もう、会った段階で何もしゃべってもないのに、ニコニコしている様子は笑顔の女王といったところか。

「最年少でーす。もう、笑ってるというか笑顔でいるのが好きなんですよ。完コピダンス得意ですよ。AKBさんでも何でもできますよ。え、上からマリコ?すいません、できません。あーん。自撮りですか?こっちですこっち!」

と、撮影の際に向きを即座に指定してくるのはさすがだ。しかし、「上からマリコ」をリクエストする記者も記者だが、知らないので仕方がない。

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最後は、河合梨加さん。
見るからにお嬢様という感じだが。

「トランペットですか?得意ですよ。動画でですか?わかりましたやります!中国語はできますよ。母が中国なので」

途端に、隣から池田さんが「彼女は中国語をしゃべってる時がかわいいんですよ!」と推奨してくれたので、動画でやってもらうことにする。

では、記者恒例の1テイク限り、撮り直しなし、編集なし、台本なしの一発勝負の収録動画を4Kでご覧いただこう。

■P.IDL 自己紹介 24MAY2016
https://youtu.be/Y6nZ75E6THM

エアートランペットはいかがだっただろうか?
しかし、台本なしで1分程度しか考える時間がなくて、ここまでできれば立派だと思う。

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そして、「MONDAY EXPO!TOKYO 24TOUR&P.IDL EXPO! FINAL! ~今年もやっちゃいます! SHIBUYA O-EAST 2周年2円ライブ」は開幕した。

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P.IDLは、4つのチームで構成されている。
チームIはアイドル系、チームDはダンス系、チームLがライブ系ということらしい。
それに、名古屋を中心に活動するP.IDL NAGOYAが加わる。

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この日は2周年記念なので、全員が参加しての大型ライブ。

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予習する時間もなく、運営側と打ち合わせする時間もあまりなかったので、だれがどのチームでどのような構成になっているのかは、よくわからなかったが、次回取材オファーがあればもう少し掘り下げてみようと思う。

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さて、観客の方はというと、ミックスやコール、ヲタ芸の様子を見る限りはAKB系のヲタさんが多いのかなという印象は受ける。

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楽曲間のMCは台本通りなのかはわからないが、なかなか練られた構成で笑わせてくれる。
ただし、妙にセリフっぽく、中学校や高校の演劇を見ているようで、逆にそれが新鮮だった。

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HKT48の指原莉乃さんが何かの番組で「台本は絶対にない方がいいよ!」と誰かにアドバイスしていたのを記憶しているが、妙にセリフっぽいところはこれはこれで面白い。

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その、MCと楽曲を1曲HD動画でお届けしよう。

■P.IDL ライブ 24MAY2016
https://youtu.be/uRRbRBE2sBM

演劇っぽい雰囲気だけでもわかっていただけただろうか。
記者はいいと思う。

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ヲタさんの盛り上がりは相当なもので、案外コアなファンが多いのかもしれない。

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今回は夜のライブだったので、時間の関係上ヲタさんの話を聞くことはできなかったが、もし次回の取材があればぜひヲタさんの話を聞いてみたいものである。

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実はこのライブは入場料が2周年なので2円という破格のものでお得感満載なのだが、終演後の物販では多くのヲタさんたちが並んで購入していた。
よくわかっているファンである。

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アイドルのライブは入場料だけでやっていけるほど甘いものではない。
経済的な話で夢も何もないので恐縮だが、物販で成り立っていると言っても過言ではない。
しかし、日本のドルヲタさんたちのすごいところは、そんなことは百も承知でちゃんと買っていく。

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自分たちの消費行動で応援するアイドルたちが成り立っているのを理解しているので、惜しげもなくお金を使っていく。
たとえライブそのものの入場料が2円でもだ。

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デフレ脱却がままならない現在の社会において、ドルヲタさんに限らず、ヲタの趣味に使うお金というのは日本の経済において意味のあるウエイトを占めているのは間違いないだろうと思う。

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そして、このライブにおいてヲタさんたちが、それぞれのスタイルで楽しんでいた。

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とにかく声援を送る人、サイリウムを静かに振ってかみしめながら聞いている人、数人のグループでタイミングを合わせて円陣を組む人、サイリウムを扇子のように広げてとにかく目立つ人、ヲタ芸をやっている人、様々なスタイルで場の雰囲気を楽しんでいたのが印象的だった。

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規定の楽曲が終わり、どこからともなくヲタさんが掛け声の宣言をしてアンコールの大声援。

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観客の送り出しも終わり、一斉に出ていくのかなと思ったら、ヲタさんたちは荷物を残して外へ出た。
会場外の物販でグッズを購入してから、再度中での物販に備えるために荷物を残していったん退場となるのだ。

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人数も多く、打ち合わせがほとんどない状態での取材だったが、メンバーとヲタさんの雰囲気は理解できたような気がした。

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(写真はシングル「僕らに愛をください Ver.A」)

もし、次回の取材オファーがあれば、順次メンバーを掘り下げて取材してみたいと思ったライブだった。
なお、5月30日(月)に『P.IDL EXPO! アフターライブパーティー』が表参道GROUNDにて18時30分オープン、19時スタートで行われる予定だが、1ドンリンク500円を除いて入場料は無料なので、興味のある方や兼ヲタの皆さんは足を運んでみてはいかがだろうか。

※写真・動画はすべて記者撮影・収録

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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