ママチャリではなくパパチャリはかっこいいぞ! 『88CYCLE』を見てきた

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自転車専門店の株式会社あさひが発売したパパのための自転車『88CYCLE(ハチハチサイクル)』を大阪まで見に行ったのでレポートする。
やってきたのは、大阪の吹田市。閑静な住宅街の中にあるサイクルベースあさひ『KIDS PARK』千里丘店だ。
ちなみに、同社は販売店を展開するだけではなく、自転車の製造も手掛けるメーカーでもある。

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店舗の2階は基本的にキッズパークで、大小さまざまな子供向け自転車が並んでいる。
1階は一般的なママチャリや、電動自転車が並び、自動車用品店のような整備、修理用のピットもある。

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一般的な有名メーカー製自転車とともに自社製造の自転車も並ぶ。

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子供に人気のキャラクター物は少なく、どちらかというと無骨と表現してもいいようなデザインが多いのも事実。

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店長に話を聞いたところ、「購入されるときはキャラクターモノは人気が高いのですが、乗っているうちにすぐに飽きてしまうようなのです。子供の成長は早いので、結果的に飽きの来ないデザインの方が長く乗っていただける傾向にあるようです」とのことだった。

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同店の最大の特徴である試乗コースは、子供が自由に試乗して体形に合った大きさの自転車の選択や、乗り心地または操縦性を試すことができる。
自転車店でまたがることはできても、本格的にしかも室内の安全なコースで大人の目の届く範囲で試乗できるコースを備えている場所は多くないと思われる。

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記者が取材したのは平日の昼下がり。
にもかかわらず、3組程度の親子が自転車を見に来ていた。

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あえて緩やかな坂を作り、子供の体力で登坂ができるかどうか、あるいはまだ乗ったことがない「こぐという概念がない」小さな子供が頂上から重力で坂を下っていけるように考えられている。

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子供が試乗していある間に大人は何をしているのかというと、コース中央のスペースで見ていてもいいし、小さなラウンジスペースで備え付けの雑誌を見ながら子供が納得するまで待つという光景。

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まるで自動車用品店のようなアクセサリーの販売スペースも充実しており、ちょっとしたデコレーションで飽き気味の子供の自転車を「再生」させられるようにしている。
自転車をただ売るというだけではなく、長く乗ってもらうということも考えられている様子だった。

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写真の動物アクセサリーは、ハンドルに取り付ける赤色LEDの点滅ライト。
光量はかなりのもので、遠くから視認できるちょっとしたアクセサリーだ。

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さて、ママチャリやキッズチャリはこのへんにして、件のパパチャリ。
パパだから「88CYCLE」という安直なネーミングだが、トップ画像にもあるような金属プレートが誇らしい。
事前予約では3日間で完売したという。
現在は全国の同社販売店等で購入可能だ。

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店長にまたがってもらったのだが、かなり武骨なデザインでホイールベースが長いことがお分かりいただけるだろうか。
自動二輪車並みの太いタイヤと、長いホイールベースは直進安定性に寄与し、アメリカンバイクのような様相を呈する。
センタースタンドはまさに自動二輪車だ。

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長い荷台部分はオプションで様々な「部品」を取り付け可能。
ネジ穴も多く空いているので、その気になればDIYでホームセンターに通って好みの荷台に作り替えることも可能。

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オプション品のこの荷台は、ビールケース程度なら何の問題もなく積載可能。
アイデア次第、工夫次第といったところか。

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記者が注目した機構としては、ディスクブレーキ搭載という点だ。
油圧式ではなくワイヤー式ではあるが、前後ディスクブレーキは高級スポーツ車くらいしか装備されていない。

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頑丈なスチールフレームで、大きな荷台に重量物を積載していれば、何よりも重要なのは止まること。自転車で一般的なリムブレーキ等よりも制動力の高いディスクブレーキが装備されていれば重量物を積載しても安心だ。
乗用車が油圧ブレーキなのに対して、重量がかさむ大型トラックがより制動力の高いフルエアブレーキを搭載しているのと理屈は同じだ。
前後ディスクブレーキは、コスト高になっても安全に停止するための当然の設備投資と言えよう。

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重くても、変速ギア付きなのでAT車に慣れたパパもマニュアル車感覚で楽しめそうだ。

パパがこれから始めたい趣味という調査でゲームとともに1位タイを獲得したのが自転車だという。子供と一緒に楽しむことができる趣味という点で共通点がある。
道路交通法の改正により、自転車のルールがより自動車に近くなる一方で、免許が不要な分だけ乗り手の交通社会の一員としての意識向上が望まれる近年。
同社では自転車向けの保険や教育・啓もう活動にも力を入れているようなので、子供と一緒に学び、楽しくサイクリングを楽しんでみてはいかがだろうか。
ちなみに記者は、自転車というメカをいじって自分好みに仕上げていく方に興味がわいたことを付け加えておきたい。

※写真はすべて記者撮影

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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