気分は志賀直哉!? WiFiバッチリで長期滞在もアリな城崎温泉
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城崎温泉といえば、平安時代から1300年もの歴史をもつ国内有数の温泉地ですが、最近では海外旅行客が急増していることもあり活況を呈しています。それに伴い、外国人旅行者限定の無料WiFiが豊岡市によって整備されるほか、各キャリアの受信状態も良好。『城崎にて』の志賀直哉ばりの長期滞在というぜいたくなプランも充分に検討に値する温泉街といえるでしょう。
老舗旅館もWiFi環境良好
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志賀に限らず、文豪や明治維新の志士たちとゆかりの深い城崎。至るところに碑文が掲げられています。旅館『つたや』入り口には司馬遼太郎の碑が。
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筆者が泊まったのは『つたや』の向かいにある『西村屋本館』。創業150年という歴史を誇る老舗で、渡辺崋山・伊藤博文・犬養毅の書画や北大路魯山人の陶器などを所蔵・展示しています。
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何よりも見事なのが、日本庭園。画にしたような山水の世界に下りて散策することもできます。
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お部屋からも庭園が見えて、ローケーション最高でした。
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さて、『西村屋本館』では無料のWiFiを提供していました。聞いたところ全館光回線を完備しているとのこと。ラウンジでも部屋でも快適に接続することができました。昔の文豪よろしく、数日間滞在してお仕事をするという“究極のノマド”を実行するもよし、だらだらとブラウザゲームをするもよし、もちろん風情あふれる館内を眺めてまわるのもよしです。
ちなみに、『西村屋本館』に限らず無料WiFiを提供している宿泊施設は数多いようなので、宿泊する際には事前に確認してみましょう。このほか、UQ-WIMAXやドコモなどのキャリア回線も温泉街全域で繋がりました。
夜は外湯まわり
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仮に昼は作業や観光で忙しくても、夜は浴衣を着て外湯めぐりに繰り出しましょう。途中、大谿川沿いはぼんぼりが吊り下げられて趣きがありました。
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外湯七湯の中でも、温度が高めで地元の人にも親しまれているという『柳湯』。こじんまりとしながらも天井が高くてさっぱりリフレッシュできる空間でした。
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“海内第一の湯”と讃えられた『一の湯』。開運・招福の湯とされており、岩をくりぬいた洞窟風呂に入ることもできます。2Fの休憩所が広く、火照った身体を醒ますのにも最適です。
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南北朝時代、後堀河天皇の御姉安嘉門院が入湯されたことに由来し、美人の湯とされている『御所の湯』。滝を目前にした露天風呂にゆっくり浸かるのがオススメ。
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このほか、文芸館や温泉神社など、見どころに困らない温泉街。ロープウェイに乗って大師山山頂に登れば、日本海を望むこともできます。
一泊でササッと疲れを癒やすのもアリですが、首都圏からだと片道5時間程度、関西圏からも2時間以上かかることを考えると、敢えて長期滞在をしてこそ楽しみが増す観光地といえるかもしれません。有給をまとめて消化……といった場合に行くというのも選択肢の一つなのではないでしょうか。
城崎温泉観光協会ホームページ
http://www.kinosaki-spa.gr.jp/ [リンク]
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乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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