イケア・ニトリ・無印良品が提案。心地いい一人暮らしの部屋
学生の一人暮らし。せっかくなら友達が遊びに来たくなるような部屋にしたいですよね。そこで、イケア・ニトリ・無印良品それぞれのインテリアコーディネーターに自社商品を使ったコーディネート例のアイデアを教えてもらいました。
【イケア】一人の小さな部屋に、ソファもベッドもデスクも
まずはイケアのコーディネートから。「”21歳の大学生の男性の部屋”。勉強もがんばるけれど、友達と朝まで飲んだり、ゲームをしたりといった時間も楽しみたい……そんな方を想定して部屋づくりを考えました」と同社・インテリアデザイナーの林 真梨さん。「一人暮らしの小さな部屋でもソファが欲しいという方も多いので、寝る場所、勉強する場所とは別に、くつろぐ場所を設けられるよう、用途ごとのスペースを明確に分けました」【画像1】インテリアは、男子学生に人気のブラックをベースに、モダンなスタイルに仕上げて。●掲載商品の価格(税抜き・2016年3月現在):ベッド/TROMSÖ 1万7990円、ソファ/KLIPPAN 2万990円、テーブル/LACK 3999円、シェルフ/BLANKHULT 6999円、テレビ台/BLANKHULT 3999円、照明(メイン)/イケア PS 2014 9990円、ALGOT 4999円(写真撮影:古末拓也)
約7畳という限られたスペースの中で寝る場所・くつろぐ場所を分けるため、林さんが提案するのが、ロフトベッドを活用した部屋づくり。「ロフトベッドを使うことにより、ベッド分のスペースを2倍に増やすことができます。今回は、ロフトベッドの下にコンパクトサイズのソファと収納ラックを置いています。ソファは座面の幅が約100cmと、2人掛けソファより小さめですが、2人で並んで座ってゲームもできる広さです」【画像2】コンパクトでも落ち着けるくつろぎスペース(写真撮影:古末拓也)
クローゼットの前は、着替えるスペースに。「ソファの隣にありますが、着替えるスペースとくつろぐスペースをしっかりと分けたのがポイント。2段ベッドの横にウォールポケットを吊り下げて、さりげなく間仕切りをしています」。ウォールポケットにはテレビのリモコンなどを収納しているため、ソファに座ったとき、必要なものにすぐ手が届くという便利さも。
ワンルームや1Kが多い一人暮らしの部屋では、何をするのも同じ空間になりがち。ところが今回の提案のように、寝る・くつろぐ・着替える・勉強するスペースをはっきりと分けることで、生活にメリハリが生まれ、すっきりと片付いて見える。部屋づくりのとき、この点もよく考えてみよう。
【ニトリ】パッケージ商品を活用して誰でも簡単コーディネート
ニトリが提案するのは「どんな人にでも取り入れやすいモノトーンのコーディネート」と同社・広報部。「飽きがこないモノトーンを基調としながら、大柄や数字モチーフを取り入れ、白や淡いグレーなど明るい色の割合を多めにして、カジュアルなイメージを演出しています」。さらに、家具は低めのものをセレクトしているのがポイント。「ワンルームや1Kなどの狭い部屋でも、圧迫感のない広々とした印象になります」 【画像3】どんな人にでも取り入れやすいモノトーンのコーディネート。●掲載商品の価格(税抜き・2016年3月現在):パイプベッド/7399円、寝具7点セット/7399円、ローテーブル/2769円、遮光カーテン+レース4枚セット(100×178cm)/3232円、テレビボード/1万4191円、二人用ソファ/2万7686円(画像提供:ニトリ)【画像4】色味がそろっているので統一感を出しやすい(写真撮影:古末拓也)
カーテン、ソファ&クッション、ベッドまわりなど、部屋のファブリックはすべてモノトーンでコーディネート。なかでも面積の大きいカーテンをダークな色調にしたため、「ソファやベッドは明るめの色と柄にして軽さ、軽やかさを添えています」
あらかじめコーディネートされたパッケージ商品があるのもポイント。「例えば寝具なら、掛け・敷き布団、枕とそれぞれのカバー、さらにタオルケットも付いた7点セットを7000円台からご用意しています」。買って持ち帰ってすぐ使える便利なパッケージ商品を、手ごろな価格で提供していることも人気の秘密のようだ。
パッケージ商品以外のアイテムにも、コーディネートをしやすい配慮が。「例えば寝具の濃いグレーと、ラグの濃いグレーは同じ色。ニトリの商品は色合いをそろえてつくられているので、クッション・タオル・布団カバー・ラグなどが簡単にコーディネートできます」。チェックとストライプなど、違う柄同士でもしっくりとマッチするのは、色がそろっているから。コーディネートに自信のない人は、この買い方を参考にしてみては。
初めての一人暮らしは、家具のほかにも寝具やカーテンなど、そろえるべきものがたくさん。基本的なアイテムが豊富に、かつ手ごろな価格で用意されているショップに行けば、少ない予算でもオシャレな部屋づくりに成功するためのヒントがもらえるだろう。
【無印良品】デスクとして使えるダイニングテーブルの活用で遊びも楽しく
この部屋は「勉強全力、遊び全力の男子学生を想定してコーディネートしたもの」と同社・インテリアアドバイザーの藤井友貴さんと新井亨さん。「まず、収納を壁面1カ所にまとめ、楽しい学生のくらしを入れる『器』をつくります。そうすることで、中央のスペースを最大限とりました。約6畳の小さな部屋でも友達をたくさん呼んで遊ぶことができます」 【画像5】デスクがテーブルに早変わりして勉強も遊びも全力でこなす部屋に。●掲載商品の価格(税込み・2016年3月現在):ベッド/3万5000円、シェルフ(組み合わせ価格)/9万5100円、エクステンションテーブル/4万5000円、ワゴン/2万円、照明(組み合わせ価格)/2万4500円、頑丈収納ボックス/1300円(写真撮影:飯田照明)【画像6】天板を広げると大きなダイニングテーブルに(写真撮影:飯田照明)
収納は「サイズ・用途を変えられる」ということがポイント。壁面にまとめた収納は、用途別に3列に分けて。「キッチンに近い左手の棚には、コーヒーに必要な道具や食器などを収納。中央の棚には、趣味の道具や書類などを、そして右手にはパソコンとテーブルを置いて勉強スペースとしています」
使用したシェルフは、その汎用性の高さもポイント。「用途や設置場所、しまうモノに合わせてサイズを変えたり、引き出しなど別売パーツとの組み合わせを考えたり、さまざまなシーンで使えるのが魅力です。どんな部屋に引越しても、その空間に合わせて組み直すことができるので、長く使うことができます」
そして「遊び全力」の部屋のキーアイテムとなるのが、勉強デスクを兼ねたダイニングテーブル。「天板のサイズが変えられるエクステンションテーブルを使ったのがポイント。普段は天板を小さくして、パソコン前のデスクとして使いますが、お友達が遊びに来たときは、天板を広げて、部屋の中央に移動します。ベッドサイドのワゴンも活用して、たちまち『鍋パ』や『たこパ』が楽しめる部屋に早変わり、というわけです」
ローテーブルはマストアイテムと思っている人が多いそうだが、「デスクとしても使えるダイニングテーブルがあれば、勉強に遊びにとフレキシブルに使えます。一人暮らしにダイニングテーブルはもったいないと思うかもしれませんが、家族が増えても使えることを考えると、結果的にはお得かもしれません」。
一人暮らしの家具を購入するときは、一人向きのコンパクトなモノを選びがち。ところが後から取り替えられる・増やせる・形を変えて使える「フレキシブルな」商品を選ぶと、住まいや家族構成が変わっても使い続けることができる。モノ選びの段階で、このような視点も取り入れてみては。
一人暮らしの部屋は狭いから、大きな家具はもったいないから……と思っていては、楽しい部屋はつくれない。各社の提案を見ると、狭い部屋でも選ぶ家具によって空間を上手に活用できたり、大きな家具でも複数の役割もたせることによって有効に利用できたりすることが分かる。ショップのスタッフにどんどん相談して、自分の部屋をうまく活かせるコーディネートを考えてみよう。●取材協力
・イケア
・ニトリ
・無印良品
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