ゲームショウを取材した海外メディア「『ベヨネッタ』みたいにアイデアあるゲームがほしい」

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「Jeuxvideo.com」のヴィラジール・ラゼラ氏

 国内最大級のゲームショウ「TOKYO GAME SHOW 2011」が2011年9月15日から18日まで千葉・幕張メッセで開催された。会場には、海外メディアの取材陣も押し寄せ、同イベントの注目度の高さを物語った。彼らは現在の日本のゲームをどう見ているのか。会場で取材をしていたフランスのオンラインマガジン「Jeuxvideo.com」のヴィラジール・ラゼラ氏に話を聞いた。同氏は日本のゲームについて「もっと豊かなアイデアが欲しい」と期待を寄せた。

 ラゼラ氏は2007年から毎年「TOKYO GAME SHOW」を訪れているという。今年のイベント初日、業界関係者のみが入場できるビジネスデーを見てまわったラゼラ氏は、セガのリズムアクションアドベンチャーゲーム『リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産』が「いままでにないゲームで面白かった」とし、「去年と比べて何十分も並ばなくても良かったし、今年は素敵なイベントになるだろう」と語った。

 そんなラゼラ氏に、フランスでは日本のゲームがどのように受け取られているのかと聞くと、「日本のゲームは欧米のゲームと違ってグラフィックがユニークだし、面白いゲームがたくさんある。何よりフランス人は日本のマンガアニメやゲームが昔から大好きだからね」と話してくれた。事実、フランスでの日本のゲームの人気は高く、「Jeuxvideo.com」が調査したフランス国内における「2010年度ビデオゲームの売上ランキング」によれば、任天堂の『New スーパーマリオブラザーズ』や『Wiiパーティ』、SCEの『グランツーリスモ5』、スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーXIII』といった日本のゲームソフトが上位に名を連ねている。

 だが、最近では日本のアニメやゲームについていけなくなったフランスのファンも増えてきたという。一人称視点の画面を見ながら敵を撃つFPS(ファーストパーソン・シューティング)ゲーム『コール オブ デューティ』シリーズなど欧米のゲームが台頭してきたことと、アニメやゲームの数自体が増え、情報を追いきれなくなったファンが出てきたせいだとラゼラ氏は分析する。

 また、今後の日本のゲームについて、ラゼラ氏はこう語った。

「もっといろいろなアイデアがあると思う。例えば、(セガから2009年に発売されたアクションゲーム)『ベヨネッタ』は、主人公の脚から銃を打つことができるんだ。ああいった豊富なアイデアのあるゲームが欲しい」

◇関連サイト
・JEUXVIDEO.COM – フランスのオンラインマガジン
http://www.jeuxvideo.com/
・「TOKYO GAME SHOW 2011」 – 公式サイト
http://tgs.cesa.or.jp/index.html

(松本圭司)

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