日本で「プロゲーマー」は成り立つのか? ネットで議論白熱
The Beast――野生的なプレイスタイルの有名「プロゲーマー」に付けられたニックネームだ。海外ではこう呼ばれる「ウメハラ」こと梅原大吾さんは、世界的に有名なゲームプレイヤーだ。アメリカ、フランス、果てはクウェートにまで遠征し、”野獣”と評されるプレイを披露している。日本では趣味のひとつとしてしか見られてこなかったゲームだが、海外では職業としての「ゲーマー」が数多く存在する。だが、日本で「プロゲーマー」という職業は成り立つのだろうか。
梅原さんは、『ストリートファイター』シリーズなどに代表される2D格闘ゲームを得意とする。2004年に米ラスベガスで開催された格闘ゲームの世界大会「Evolution 2004」での大逆転劇は、ゲームファンのあいだで語り草となっている。世界中の格闘ゲームファンを魅了する梅原さんは、人気に裏打ちされた実力も備えており、数々の国内外の大会で優勝。2010年には「最も多くのトーナメントで優勝したプレイヤー」としてギネス登録証明書が授与されている。また、同年4月には、ゲーム周辺機器メーカーの米Mad Catz社とスポンサー契約を結び、「プロゲーマー」としてデビューしたことが発表された。
2011年9月5日付けの東京新聞では、そんな梅原さんを通して、日本でのプロゲーマーの現状を伝えている。記事によれば、欧米でゲームは「eスポーツ」(エレクトロニック・スポーツ)として「サッカーやチェスと同じ『競技』として扱われている」という。そのため、多数のプロゲーマーが存在する。一方、日本では海外に引けをとらない規模のゲーム市場があるにも関わらず、プロゲーマーの数は未だ一桁台だ。背景には、「ゲームは一人で遊ぶ」ものという日本ならではの側面があり、そのことがゲームの競技化を遅らせたと指摘されている。
はたして、日本で「プロゲーマー」という職業は成り立つのだろうか。東京新聞が投げかけたこの疑問は、インターネット上で波紋を広げている。掲示板サイトの「2ちゃんねる」では、議論百出。「スポンサー契約、大会賞金、マネーマッチ、雑誌や企業の依頼で裕福とはいかないまでも結構稼げるんじゃない?」と、国内でもゲームプレイヤーが職業として成り立つとの見方を示す人がいる一方、「ルールが変わらないチェスと、いちゲームメーカーによって左右され、プレイヤー人口も安定しないビデオゲームが同列になるのは不可能だ」と、否定的な声もある。
◇関連サイト
・Daigo Umehara official site – 公式サイト
http://daigothebeast.com/
(三好尚紀)
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ウェブサイト: http://news.nicovideo.jp/
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