「大学生は飲みにも行かない」進む中国のネット普及 現地で人気のブロガー・TOKYO PANDAが語る

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中国で人気のブロガーTOKYO PANDAさん(写真右)

 中国の若い女性たちから支持を集める日本人ブロガー・TOKYO PANDAさん。中国に市場を拡げようとする日本のファッション関係者も注目する存在だ。2011年8月19日のニコニコ生放送「ニコ生トークセッション『TOKYO PANDAに聞く!中国ワカモノ最新事情』」に出演したTOKYO PANDAさんは、中国のインターネット事情を語った。TOKYO PANDAさんによると、中国の大学生は「飲みにも行かないで、男の子はオンラインゲームで対戦、女の子はファッションのショッピングサイトを見ている」という。

 TOKYO PANDAさんは2005年末、中国の瀋陽に渡った。当時の瀋陽は「学校の近くをロバが歩いていて、突進してくるような」街だったという。その頃、中国のBBS上で洋服のコーディネートを紹介。やがて読者からの「着たらどんな風になるのか見たい」という書き込みに応える形で、自身の姿を掲載するようになった。現在、TOKYO PANDAさんのブログには1ヶ月に50万人以上が訪れるという。ブログの読者からの書き込みのほとんどは、中国のインターネットショッピングサイト「陶宝」内でのショップURLをたずねるものだ。

 博報堂若者生活研究室アナリスト原田曜平さんは、中国の学生について「ネットへの依存がすごい」と指摘する。「日本にとっては由々しき問題ですけど、日本のアニメも何もかも見れてしまう。だからずっとネットの前にいるのが中国の学生のイメージ」と原田さんは語る。TOKYO PANDAさんもまた、「みんな日本のドラマが大好きで見たり、韓国、アメリカのドラマを見ている。(日本の)”月9″は必ず見ているし、刑事、医者ものも人気」と、インターネットを通じて日本の連続ドラマなどを見ていると語った。また中国の大学生は基本的に寮生活で、寮のパソコンを使って「飲みにも行かないで、男の子はオンラインゲームを皆で対戦、女の子はファッションのショッピングサイトを見ている」とTOKYO PANDAさんはいう。

 原田さんは「中国のネット人口は4億7000万人。その内、60%が30代以下。日本では50代もネットやってますけど、(中国では)若者メディアで若者しか使わない。普及率はまだ2割なので自宅で使えないエリアもあるけども、農村にもネットカフェができている」と、都市部だけでなく農村部にも着実にインターネット環境が広がりつつあると話した。

(板井二郎)

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]中国の大学生の実態から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv60242188?po=news&ref=news#0:35:50
・TOKYO PANDA – ブログ
http://blog.163.com/tokyo_panda/

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