ワーキングマザーの理想の上司は独身男性?

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ワーキングマザーの理想の上司は独身男性?

こんにちは、古いメーカーに勤め、そういう会社にはレアな中途入社の♀、朝倉A子です。どのくらいレアかというと、数百名いる本社勤務員の中で、同じ立場の女性を一人も知らないってくらい。

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上司について考えてみる。

突然ですが、子持ち女性を部下に持つ管理職の男性を二つに分けてみます。

Aむっちゃ理解を示すタイプ

B全然気にしないタイプ

私はこのどちらのタイプとも仕事をしたことがあります。結果、Bの「気にしない」上司のほうが断然合いました。ちなみにAは妻帯者、子持ち、かつ奥さん専業多し、Bはもっぱら独身(バツイチ含む)ですね。

B「気にしない」タイプの特徴は「そういうのよくわからないから本人に任せる」というスタンスです。出張も「行けるなら行ってほしい、無理なら教えて」という意向で、国内も海外も行かせてもらいましたし、子供の熱などで急な休みをもらう時も「大変だねーママ!」という感じで承認。当然、他の人と同じ基準で評価もしてくれます。

一方A「理解を示す」の特徴は「俺は母親業の大変さを知っている、だから無理はさせない」ドヤァ。いや、ありがたいのはありがたいんですけど…母親にもいろいろいてね。

私は幸い実母が近くに住んでいるうえに夫も協力的なので、かなり働ける環境にありますし、働きたいからこそそういう環境を整えたわけです。

それを「気遣い」という名目のもと「朝倉さんはお子さんいるから、無理に来なくていいよ」と出張からハブられ、「お子さん待ってるよ、早く帰らなくていいの」と謎のプレッシャーをかけられ、あげくの果てに成績は「お母さんなんだし、まあ今は無理せずに」と△評価

おい…。

「他の人より勤務時間が短いし、出張も休出もできていないから」という理由ならわかりますが「お母さんなんだから」ってナンデスカ?

こういう考え方の人には何を言っても無駄だろうと悟り、特にゴネたりはしませんでしたが、私の社会人生活の中で最もモチベーションの下がった時期が、この上司の下にいた期間でした。

悪気はないんだろうと思います、というかもう善意の塊です。

だがしかし、聞いてほしい。

「子持ち女性は”仕事はほどほどでいい”と思っている」なんてただの先入観です。子供がいようがいまいが、働きたい意欲は出産前となんら変わりません(人によるけど)。

ただいろいろな事情がそれを許さなくなるというだけです。そういう事情が周囲に迷惑をかけることをわかっているから、「私、働けます!だから仕事ください!」という主張ができなくなるだけなのです。

近くに子育てに奮闘している奥さんがいる人ほど、そこを理解しづらいのかもしれません。

また上司繋がりで驚愕したのは、私と同じフロアで働く女性のケース。

彼女は妊娠初期に海外出張に行っていました。大変だなあと思っていたら、その方の上司(典型的Aタイプ)に「うちの奥さんが、妊娠初期でも海外旅行に行って問題なかったって言うから大丈夫だよ、安心して行ってきて」と言われ、行かざるを得なくなったそうです。

経験者各位には改めて説明する必要もないと思いますが、妊娠期間の体調や状態は人によってまったく違うので、自分の奥さんを基準にするのは無意味というか危険です。出産経験がありながら夫にそのアドバイスをした奥さんも奥さんだと思わなくもない…。

最終的には行った本人の責任なので、上司だけのせいにするのは違いますが、上司にそう言われて、「私はお腹の子が大事なので行きません」てなかなか言えないですよね。無事その子供は産まれてきましたので、今だからできる話です。

というわけで、管理職の皆様へのお願い、そしてワーママとして気をつけていきたいこと

上司との関係を左右するのは、能力や人格よりも「相性」だと私は思うわけです。が、相性が悪かったら取り換えられるわけでもなし、やっぱり当たりはずれは大事です。

このご時世、子持ちの女性を部下に持った管理職の男性は、「自分の管理能力が試されている…!」と思うはず(推測)。その気合が空回る人もいれば、うまくはまる人もいる。それだけのことなんだと思います。

そんな管理職の皆様に、部下からお願いしたいのは下記2点です。

1.子持ち女性に対する思い込みは捨てて

子持ちであろうが、仕事に対する意欲は人それぞれです。本人がどう働きたいと考えていて、どう評価してもらいたがっているのか知る努力をお願いします。意欲はあっても、育児環境がそれを許さない人もいます。とにかく本人と話をしてほしいのです。

2.とりあえず自分の奥さんのことは忘れて

身近にサンプルがいると、そればかりを参考にしがちなのかもしれません。しかし何度も言うように、子持ち女性の考えや環境は千差万別。どうか自分の奥さんを基準にしないでください

一方、我々ワーキングマザー側も気をつけたほうがいいところがありますよねやっぱり。というわけでまとめてみました。

1.自分がどんなふうに働きたいのか、またどんなふうなら働けるのか整理する

状況が許せばフルタイムで働きたいのか、時短で満足なのか? 出張は行きたいけれど行かれないのか、行かせないでほしいのか? など、自分の現状と欲求をまず整理したいところです。これ案外じっくり考える機会ないんですよね、子供の成長や健康状態で状況がコロコロ変わるし。別に建前と本音が違ってもいいと思います。とにかく自分の中で、自分の仕事上のスタンスをはっきりさせておいたほうがよいと思うのです、なぜなら2に続くから。

2.上司の理解促進は自分の手で行う

ワーママを部下に持った上司は、おそらくけっこう困っています。私たちは部下として、上司が我々のどこを理解できずにいるのか、何を誤解しているのかを読み取る必要があります。その上で、1でまとめた自分の環境やスタンス、仕事への意欲を正直に語り、「私はこういう部下です」と伝える努力が必要なのだと思います。これを怠って「上司が無理解」と嘆いているワーママさんはけっこう多い気がします。わかってもらう努力をしないとダメ、絶対。

3.与えられた仕事は真摯にこなす

当然ながら、子持ちであることに甘え、仕事のクオリティをおろそかにするのはもっともやってはいけないこと。残念ながらそういうワーママさんを目にすることもままある(これについては次回語りたいです)。無理をしろというのではありません。自分の分の仕事は、高い品質で、期日を守って進めましょうという、ただそれだけです。

「子持ちの私にこんなたくさんの仕事、無理」というのであれば2を実施しましょう。負荷が多いことに、上司は気づいていても言えずにいるのかもしれません。「あなたは子持ちなので仕事を減らします」とは言いづらいはずです。この業務量はこぼす! と思ったら、部署のためにも早めに上司に相談すべきです。

以上です。この1~3は密接に関係していて、例えば3をやらずに2をやっても、そりゃ理解は得られないよと思いますし、1の整理をするには、3のようにある程度ちゃんと仕事していないとダメなんだよなあ、と思ったりします。

部下として、上司を助けるのは当然の仕事ですよね。いろいろと気を使わせる部下で申し訳ありません…という立場ではありつつも、その中で最大限活用してもらうために、我々側もそれなりのセルフプロモーションが必要なのだと思うわけです。

そういえば私の会社は女性管理職がまだ少ないので、女性の下についた経験はないのですが、そういう環境だとまた違った葛藤ややりやすさがありそうだなあと。

どなたか経験のある方、教えてください。

ではまた次回!

朝倉A子

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30代半ば、メーカーに勤務する5歳男児の母。

最近はマーケティングと名のつく部署をうろうろしています。

三度の飯より本が好き。今読んでいるのは創元推理文庫『ウィンブルドン』!面白すぎてそのまま二周目。

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