マンガ『ヤング島耕作 主任編』に学ぶ、アクションを起こすことの大切さ――大事なことは全部マンガが教えてくれた
©弘兼憲史 / 講談社
「マンガ」のあるシーン・ある言葉に、ハッと気づきを与えられたこと、勇気づけられたこと、ありますか?普通に仕事をしているだけでは、なかなか気づくことのできなかった考え方など「マンガから学べた!」ってこと、あると思います。そんな仕事に人生にジンジン効いてくるマンガの1フレーズを、紹介する「大事なことは全部マンガが教えてくれた」シリーズ。
今回は、ロングセラーを続ける島耕作シリーズから『ヤング島耕作 主任編』(©弘兼憲史 / 講談社)より、アクションを起こすことの大切さを感じられる言葉をご紹介します。
不満を抱えているだけで、止まっていませんか?
何かがうまくいっていないとき、その原因を探るために分析を行う。しかし、分析を行っただけでは、原因は突き止められても解決はしません。何かを解決し、改善へと導くのは常に「アクション」。
そのことを教えてくれる1フレーズがこちら!
何が不満の原因かということは持ち前の分析力ですぐつきとめる。
しかしその不満の原因を払拭するための“何か”をしない。
(中略)これでは絶対に伸びない。
©弘兼憲史 / 講談社
©弘兼憲史 / 講談社
販売店課の主任となった島に、とある販売店からのクレーム対応をするよう指示がおりました。その販売店は、かつて島が務める初芝電産において、最年少で係長昇進を果たした柿沼が経営する店でした。
最年少で係長昇進を果たした柿沼でしたが、その後はなかなか出世がかなわず、同期にもどんどん抜かされてしまう中でやる気を失い、結局初芝電産を辞めることに。その後立ち上げたお店は、当初はうまくいっていたものの、徐々に売上が下降し、その頃から柿沼はコトあるごとに本社にクレームをいれてくるようになったのです。
そんな柿沼のクレーム対応を終えた島を、後に島の直属の上司になり、初芝電産の社長も務めることになる、隣の課の中沢が食事に誘います。
そして、中沢が柿沼を評してこう言いました。
彼は安いプライドが高い上に、いつも何かに不満を持っている。
何が不満の原因かということは持ち前の分析力ですぐつきとめる。
しかしその不満の原因を払拭するための“何か”をしない。
これはどこどこが悪い、誰が悪いからこうなる、というところで終わってしまうんだ。
これでは絶対に伸びない。いつも不平不満を言うだけの人間の人生なんてそんなものだ
©弘兼憲史 / 講談社
不満の原因を払拭するための“何か”こそ、改善のためのアクション
うまくいっていない要因、不満の原因をつきとめることは、とても大切なことです。なぜうまくいっていないのかということがわからなくては、改善のための正しい打ち手を考えることもできません。
しかし、原因追究、課題分析というのは、あくまで改善のプロセスでしかなく、そこがゴールではないのです。課題が見つけられたからといってそこで止まってしまっては、いつまでたってもその課題は解決することができません。どうすればその課題は解決できるのかという打ち手を考え、そしてそれを実行して初めて、改善というゴールへ到達することができるのです。
解決できる課題を追求する
原因を見つける際に、自分ではどうしようもできない原因が見つかることがあります。例えば売上が落ちいている原因に、「景気が悪いから」ことが挙げられる場合です。
確かにそれは間違いではないでしょう。しかし、自分に景気を上向けることができるかと言えば、それはなかなか難しいことです。だからといって、何もしないでいては、結局問題は先送りになるままです。解決できない原因を見つけて思考を止めるのではなく、他に何か原因はないか、あるいは他に何かできることはないか、という思考を続ける必要があります。
何かがうまくいかないとき、原因は必ずしも一つではありません。一番大きいと思われる原因が解決不能なものであったとしても、他に一つは解決できる課題が存在しているはずです。
改善させていくためには、そのための「アクション」を起こすことが何よりも大切です。そのために、解決できない課題を見つけて諦めるのではなく、解決できる課題を探し、そのための打ち手を打ち続けていく。それこそが改善に向かう唯一の道筋なのではないでしょうか。
>>『大事なことは全部マンガが教えてくれた』シリーズ監修:リクナビネクストジャーナル編集部
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