意外とDIYできる? クールな「金属の家具」を手づくりするには

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最近、DIY(Do It Yourself)がますます身近になっています。しかし、ネットなどでよく見かけるDIYアイテムのほとんどは木製。鉄などの金属を使ったDIYはなかなか目にすることがありません。もし、素人が金属を使った家具をつくろうと思ったら、どのような準備が必要になるのでしょう?
最近は素人でも金属加工にチャレンジできる

そこで、個人からの金属加工も受注している林鐵工所社長の林政樹さんに、金属を使ったDIYのポイントについてお話を聞きました。

「金属加工は大きく3つに分かれます。まずは、大きいものから小さいものを削り出す『除去加工』。例えば、ハンドドリルやボール盤という機械を使って穴を開けるといったものです。ドリルは手ごろな価格で購入できますし、ボール盤も一部のホームセンターに置かれていることがあります。次に、プレスによる金属の曲げなどに代表される『変形加工』。簡単なものはホームセンターなどにもよく置かれている“バイス(万力)”という作業工具を利用して行うことができます。そして、金属を溶かしてくっつける溶接に代表される『付加加工』。これまで溶接を一般の方が行うのは、かなりハードルが高かったのですが、最近は家庭用の電源でも使用できる溶接機械が1万円台から販売されており、不可能ではなくなっています」(林さん、以下同)

除去加工・変形加工・付加加工。この3つのポイントを押さえて、どのような加工をしたいかを考えていけば、比較的シンプルな工程で、テーブルの脚や椅子などもつくれてしまうとのこと。金属選びで知っておきたいこととは?

いざ金属を使ってDIYするとなると、どんな種類の金属を使うかは悩みどころ。
ちなみに、加工しやすい金属、しにくい金属ってあるんでしょうか?

「金属の材料は無数にありますが、大きく分けて『鉄鋼材料』と『非鉄金属材料』に分けられます。鉄鋼材料は鉄系の材料で、非鉄金属材料にはアルミニウムや銅などが含まれます。強度は鉄材に比べると弱いものの、加工のしやすさだけでいったらアルミニウム系がダントツです。一方、ステンレスだと変形加工は比較的簡単ですが、穴あけは難しいという側面があります。ただ、錆びにくいという魅力があるので、長く使える家具を作りたいときにはおすすめです」

最後に、金属を使ったDIYをするなら、くれぐれも安全に留意してほしいと林さん。

「鋼材を加工すると、“バリ”と呼ばれる金属片が出てきます。これは触ると必ずケガをするので、素材を触るときには金属加工用の手袋をして扱うようにしましょう。バイスに手を挟まれる事故やドリルでケガをするリスクもありますし、また、加工機械のほとんどは回転する部位がありますので手の巻き込みは十分に気をつける必要があります。軽く考えずに、安全対策はしっかりやるに越したことはありません」

最近オープンしたDIYショップなどでは、溶接を体験できるワークショップを開催することもあるそう。ホームセンターやそういったショップの店員さんなどに聞いたり、手ごろな工具を買いそろえることで、シンプルな家具ならつくることができそうです。ちなみに林鐵工所では、家具のがたつきなどを直す最後の仕上げなど、部分的な加工だけでも引き受けているとのこと。完成度を高めるにはプロの手も借りながら、金属を使ったDIYに挑戦してみてはいかがでしょう? ●取材協力
林鐵工所
元記事URL http://suumo.jp/journal/2016/01/13/103938/

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