サイモン・カーティス監督『黄金のアデーレ 名画の帰還』インタビュー(後編)

WOMAN IN GOLD

“オーストリアのモナリザ”と称えられ、国の美術館に飾られてきたグスタフ・クリムトによる名画〈黄金のアデーレ〉を巡る実話を映画化した『黄金のアデーレ 名画の帰還』。メガホンをとったサイモン・カーティス監督に、ストーリーの魅力や撮影中のエピソードをインタビュー。加えて、今回初めて訪れた東京への印象なども訊いた。

WOMAN IN GOLD

――監督は、前作『マリリン 7日間の恋』でも、実在する女性の人生を描いています。この共通するストーリーにたどり着いたのは、監督の中で特別な想いがあるからなのでしょうか?
「良いストーリーがあって、そのストーリーが好きで映画にしようと思ったら、たまたまそれが強く生きる女性についてのストーリーだった。『強く生きる女性のストーリーがある』と思って撮ったわけではないんです。若い男性が年上の女性を知っていく、というストーリーになったことも、偶然ですよ」

――『NeoL』は、20〜30代の女性向けウェブマガジンなのですが、日本人女性へはどんなイメージをもっていますか?
「女性がこうだと一般化はできないんですけど、日本の女性は好きですよ(笑)。東京へは昨日来たばかりなんですが、日本の女性はすごく着ている服がきちんとしていると思いました。皆さんすごく素敵な服を着ているし、きちんとした身なりをしているなと。今回、初めて東京に来れて、いろんな人にお会いできてすごく嬉しいです」

WOMAN IN GOLD

――滞在中、楽しみにしていることはありますか?
「特にコレということよりは、街を歩いて、街の様子を見ることがすごく楽しいです。東京は、すばらしい都市。私は都市が大好きなんですけど、東京もすばらしいですね」

――ありがとうございます。では最後に、今作を通して監督が伝えたいメッセージをあらためてお聞かせいただけますか。
「過去から学ぶことが大切だ、ということです。過去に人は、人にひどいことをした。今の生活を続けるだけでなく、過去を忘れずにいることの大切さを感じていただけたらと思います」

▼プロフィール
イギリス生まれ。ロンドンとニューヨークで舞台演出家として活躍したのちに、テレビシリーズ『クランフォード』などを監督。2011年公開の映画『マリリン 7日間の恋』で長編監督デビューを果たした。

▼作品情報
黄金のアデーレ 名画の帰還

監督:サイモン・カーティス
脚本:アレクシ・ケイ・キャンベル
出演:ヘレン・ミレン、ライアン・レイノルズ、ダニエル・ブリュール、ケイティ・ホームズ ほか
11月27日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
(C)THE WEINSTEIN COMPANY / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ORIGIN PICTURES (WOMAN IN GOLD) LIMITED 2015
http://golden.gaga.ne.jp/

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. サイモン・カーティス監督『黄金のアデーレ 名画の帰還』インタビュー(後編)

NeoL/ネオエル

都市で暮らす女性のためのカルチャーWebマガジン。最新ファッションや映画、音楽、 占いなど、創作を刺激する情報を発信。アーティスト連載も多数。

ウェブサイト: http://www.neol.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。