映画で見る名画の数々! ナチスに奪われた名画を巡る実話が公開

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あちこちで紅葉が始まり、秋が深まってきた中、“芸術の秋”にふさわしい名画にまつわる実話映画が、11月中に2本公開となります。

1本目は、ジョージ・クルーニーが主演・製作・脚本・監督を手がけ、“美術品救出”プロジェクトに挑む男たちの実話を描いた『ミケランジェロ・プロジェクト』(公開中)。

もう1本が、クリムトの名画をめぐる感動の実話を描いた映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』(11月27日公開)です。

この2作品には共通点があり、それは「ナチスに奪われた名画を巡る実話」ということ。第二次世界大戦下、ナチス・ドイツ軍によってヨーロッパ各国の美術品が大量に強奪。ヒトラーは画家志望だったが、才能に乏しく挫折。しかし、美術に対する情熱は相当で、故郷のオーストリアに世界最大級の総合美術館を作る野望を持ち、世界中から美術品を略奪するという行為に至った……というわけです。

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『ミケランジェロ・プロジェクト』は、第二次世界大戦の真っただ中の話で、戦闘経験ゼロの特殊部隊「モニュメンツ・メン」がヨーロッパ各地の戦場へ飛び、自力で美術品を次々と取り戻していくさまを描いた作品。レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」、ヤン・ファン・エイク「ヘントの祭壇画」、ロダン「ダヴィデ」、ミケランジェロ「ブルージュの聖母子像」、レンブラント、ピカソ、マチス…映画の中で数々の名画が登場。

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一方、『黄金のアデーレ 名画の帰還』の舞台は、1998年。82歳の女性が、ナチスに奪われたクリムトが描いた伯母の肖像画返還を求め、略奪から30年後、大切な家族を取り戻すべく国を訴えた真実の物語。19世紀の美術界で一世を風靡し、「接吻」などの代表作を残した画家グスタフ・クリムトが1907年に描いた傑作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I」が登場。世界で最も高価な絵画TOP10に入り、黄金色を多用した豪華で装飾的な肖像画がスクリーンを彩ります。

名画に秘められた真実の実話は、ぜひ大スクリーンで。

『ミケランジェロ・プロジェクト』大ヒット上映中
(C)2013 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

『黄金のアデーレ 名画の帰還』11月27日公開
(C)THE WEINSTEIN COMPANY / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ORIGIN PICTURES (WOMAN IN GOLD) LIMITED 2015

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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