楽天・三木谷会長「経団連を脱退しようかと思う」
楽天の三木谷浩史会長兼社長は2011年5月27日夜、自身のツイッターで「そろそろ経団連を脱退しようかと思いますが、皆さんどう思いますか?」と、日本経団連を脱退する意向を表明した。その理由については「電力業界を保護しようとする態度がゆるせない」としている。
三木谷氏の突然の経団連脱退宣言に対して、多くのツイッターユーザーが反応。三木谷氏もそのいくつかに回答した。あるユーザーの「一度入った以上は中から破壊して下さい」という要望に対しては、「無理っぽい」と返答。「楽天において、そもそも利益ありましたか? 経団連」と聞かれると、「ない」とメリットを否定した。
さらに「新日本経団連を立ち上げましょう」に提案に対して、「I agree!」と同意する姿勢を示した。新団体設立の意図について「本格的な世代交代が必要なんですね」と、あるユーザーがたずねると、三木谷氏は「I think so!」と肯定した。
日本経団連は、日本商工会議所、経済同友会と並ぶ「経済三団体」の一つで、東証一部上場企業を中心に、日本を代表するメーカーや銀行、商社などの有力企業で構成されている。財界だけでなく、政界にも大きな影響力をもっている。
楽天は2004年11月に経団連に入会。同時期に東北楽天ゴールデンイーグルスでプロ野球への参入を果たした。ネット業界を牽引する企業のトップの突然の「経団連脱退表明」は、ネットだけでなく経済界に大きな波紋を巻き起こしそうだ。
(亀松太郎)
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