【資料】米エネルギー省国家核安全保障局(NNSA)が福島原発最新資料を公開(4/22付)
米エネルギー省国家核安全保障局(NNSA)は、福島第一原発電事故に関連する最新のスライドを公表しました。米国は既に福島第一原発周辺の空中測定を400時間にわたっておこなったとのことです。また地上での測定データも約16万件収集しているとのこと(日本側のモニタリングデータも含む)。
今回の注目は、米国が3月17日からおこなってきた空中モニタリングの結果を地図上に放射線濃度ごとに色分けした図。調査期間ごとに1枚ずつ、4枚の概要図が掲載されています。
調査期間はそれぞれ、
・3月17日から19日
・3月26日から28日
・4月2日から7日
・4月6日から17日(上記と期間が重なるのはおかしいので、4月6日というのは間違いの可能性あり)
となっています。図を並べてみると、徐々にではありますが放射線のレベルが下がってきているのがわかります。
※mR/hr(毎時ミリレム)。1 mR/時(毎時ミリレム) = 10 μSv/時(毎時マイクロシーベルト)。レム (REM, rem) は、生体に対する被曝の大きさを示す単位。シーベルトも同様。放射線被曝量 単位/時間計算機 http://www.nap.st/script/jp/radiation.cgi
また、上記の図を順番に並べたアニメーション動画がありますので、そちらも参考にしてください。
http://www.youtube.com/watch?v=J6SUsbMbC3Y
日本の政治はこのような情報の公開をなかなかおこないませんでしたが、米国からは日本の情報が次々と提供されています。文部科学省が管轄する日本のSPEEDIというシステムは、重要な人物に対して2000枚の図表を提供しているという話ですが、国民に公開されたものはたったの2枚です(ただしSPEEDIは予測のためのシステムで、今回のNNSA発表スライドは実測値に基づくもの、という違いがあります)。そんな危機的状況のさ中、日本の政治家の間では勢力争いが始まり、同じ政権与党である民主党内でも、首相の座を狙う勢力が動き出したと報じられています。
――原発問題に関して情報の公開は遅く、会議は密室でおこなわれ、情報量も不十分です。わたしたちは海外から来る情報やわたしたち自身で調べた情報をもとに、現在の状況を把握したり今後の方針を決めなくてはならない、ということかもしれません。
情報可視化プロジェクト「カシカ」
http://blog.kasika.org/
The Situation in Japan (Updated 04/22/11) | DOE Blog
http://blog.energy.gov/content/situation-japan/
米エネルギー省国家核安全保障局(NNSA)調査4.22 [HD]
http://www.facebook.com/video/video.php?v=10150178045302601
【放射能漏れ】放射性物質の拡散予測図、事故直後に2000枚作成 公表は2枚 – MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110419/dst11041919010035-n1.htm
放射線被曝量 単位/時間計算機
http://www.nap.st/script/jp/radiation.cgi
NNSA Aerial Measuring Systems(空中測定システム)
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トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。
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