「決断できぬなら総退陣を」 民主・原口氏、政府の原発対応を批判

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 民主党の原口一博前総務相は2011年4月15日午後に自由報道協会の主催で行われた会見で、放射性物質に汚染された水を海に流さないための有効な施策を未だ模索している政府について、「決断が1分1秒できないのであれば、政府は総退陣するべきだと思う」と自身の考えを述べた。

 会見の質疑応答の時間にニコニコ動画の七尾功記者が、元佐賀大学学長で福島第1原発3号機の設計者の上原春男氏が提唱する原子炉から離れた場所に熱交換器を設置し、海水を使って冷やすという「全溶接型プレート式熱交換器」について質問。「上原氏の提案、上原プランについて、枝野幸男官房長官に質問したところ採用に乗り気であったような印象を受けたが未だ検討中。なぜ採用されないのか」と問いかけると、原口前総務相は、

「それが分かれば、原発事故は1ヶ月前に解決している。私もなぜ提案が途中で消えるのかわからない。上原先生を政府に紹介したのは事故が起きた直後」

と述べ、続けて、前日の4月14日に「スペックがあわないから採用しない」と上原プランが却下されたことを明らかにした。その上で、上原プランのような放射性物質に汚染された水を海に流さないための施策について、

「日本にはたくさんの技術がある。例えば水を蒸発させて濃縮した放射能を閉じ込める技術があるのにどうして使わないのか。世界の人が日本を疑っている。決断が1分1秒できないのであれば、政府は総退陣するべきだと思う」

と厳しい意見を口にした。

原口一博衆議院議員・緊急記者会見 主催:自由報道協会
「ニコニコ動画の七尾功記者の質問」部分より再生
http://live.nicovideo.jp/watch/lv46641583#18:27
(番組はタイムシフト機能で2011年4月22日まで視聴できる)

丹羽一臣

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