暖房1℃下げると10%の節電 蓮舫大臣が家電製品の省エネ効果試算を発表
「電力需要の約3割が家庭での使用」。蓮舫節電啓発等担当大臣は、東京電力および東北電力管内での電力供給不足に対応するため、国民一人ひとりの節電への協力を呼びかけるとともに、家庭内の電気機器別の節電方法とその効果試算を発表しました。
経済産業省の試算によると、エアコン(2.2kW、6畳用)で暖房時に設定温度を1℃下げることで10%、さらにフィルターの目詰まりを取り除けば6%の電力削減ができるそう。また、家庭の消費電力量のうち約6%が待機電力消費です。ガス温水機器、給湯機器、パソコン(PC)、テレビ、HDD/DVDプレーヤーなど映像音響機器、電子レンジなどは、外出時などに電源を抜いておくだけで節電できます。
PC不使用時にコンセントを抜くと、デスクトップPCで14%、ノートPCで24%、また低電力機能として「モニター電源オフ」ではなく「システムスタンバイ」「システム休止」を使用すると、デスクトップPCで14~15%、ノートPCで8~9%の節電が可能になるそうです。また、パソコンの電源を常時オンにしている場合、低電力機能を「モニタ電源オフ」から「システムスタンバイ」「システム休止」の変更すると、70~90%省エネに、不使用時に電源をオフすると80~90%の電力削減が可能に。これは、家庭だけでなく企業内でも徹底できれば大きな節電効果がありそうですね。
また、企業においては「使用していない部屋やスペースの電灯を切る」「昼休み消灯の徹底」「エレベーター稼働台数を最小限にして、可能な限り階段を使用」「コピー機、複合機の稼働台数を最小限に」などの取り組みが呼びかけられています。
節電ばいわば電気代のダイエットにもつながります。被災地のためになると同時に、暮らしの知恵にもなると考えて前向きに取り組みたいものです。なお、現在節電への協力を求められているのは、被災地以外の東京電力、東北電力管内の人たちに限られています。
内閣府発表「蓮舫節電啓発等担当大臣からの節電のお願い(PDF)」
http://www.cao.go.jp/etc/doc/20110316.pdf
家電製品別のくわしい節電方法が記載されています。
※画像は「蓮舫節電啓発等担当大臣からの節電のお願い(PDF)」より引用
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京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。
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