【何これ…?】モルモットが全力疾走! 町田リス園の『モルモルレース』が青春すぎた

リス園なのに、主役はモルモット?
東京・町田駅からバスで約20分。緑ゆたかな丘の上にある『町田リス園』は、リスたちと間近にふれあえる人気の観光スポットです。けれど、この日わたしが出会ったのは、主役のリスではなく、思いがけず脚光を浴びる別の存在でした。
そう、モルモットたちによる徒競走イベント——その名も『モルモルレース』!

いざ出陣。モルモルレース開幕…!!!
4月5日に開催されたこのレース、ルールはシンプル。
5匹のモルモットが一斉にスタートし、ゴールを目指して走ります。観客は、1位になるモルモットを予想し、見事的中すると非売品のモルモルレース限定缶バッチを獲得できるという満員御礼の大人気イベント。
レース前には、園の職員さんが出走モルモットたちを紹介してくれます。

第1コース:好奇心旺盛なテツオくん
第2コース:暴れん坊なグリくん
第3コース:マイペースなグラくん
第4コース:まだ赤ちゃん、プリンちゃん
第5コース:癒し系アイドル、ミカンちゃん
「うーん、これは悩む……」
参加者たちはモルモットたちの表情を見つめ、真剣予想。迷いに迷った末、私はあどけないプリンちゃんに思いを託し、4番の札を握りしめます。
スタートの合図とともに、仕切りの板がスッと上がり、ちいさなモルモットたちが一斉にダッシュ。ふわふわの毛並みを揺らし、夢中で駆ける姿は、まさに青春。
●白熱!モルモルレース動画(Youtube)
栄えある勝者は…………………………………
第5コース・ミカンちゃん!

予想は外れましたが、その誇らしげな表情に拍手喝采。笑顔あふれるハートフルなイベントでした。
放し飼いのリスとふれあえる、貴重な空間
モルモットたちの熱戦を楽しんだあとは、リス園の名物「放し飼い広場」へ。ここにはなんと約200匹のタイワンリスが自由に走り回り、人懐こく近づいてきます。

このタイワンリス、現在は「特定外来生物」に指定されていて、国内では、許可された施設以外での飼育は禁止されている動物です。本来警戒心の強いリスを間近で見ることができる、貴重な場所とのこと!
餌やり体験もできますが、リスたちには“お昼寝タイム”があるため、活発に動く姿を見たいなら午前の開園直後か午後3時頃が狙い目。だけど、リスたちの眠ってる姿もキュートです。

名物の看板にも注目! 個性豊かな職員さんたち

町田リス園は、もともと障がいのある子どもたちの「働く場をつくりたい」という親御さんたちの切実な思いに町田市が応えるかたちで生まれた就労支援B型施設です。
現在も20名ほどの利用者の方が、リスの餌作りや動物のケージ洗い、園内の清掃やエサ販売などを担っています。中には開園当初から勤めている方も。
そして見逃せないのが、元副園長が手がけ、ネットで話題の“クセ強看板”。

「これ描いた人、絶対本気だ……」と確信するインパクト。見逃したくても見逃せません。
もふもふ天国! お土産コーナーも充実

ぬいぐるみ好きにはたまらない、もふもふ至福空間。ひよこ、リス、うさぎ、モルモットなど、つぶらな瞳のぬいぐるみたちがズラリと並びます。メモ帳などの可愛い雑貨も豊富です。もふもふ、ふかふか。

なかでも気になったのが、町田リス園オリジナル、数量限定「生まれて2カ月のモルモットクッキー(220円)」。モルモットの足元には、まさかの“フン”を模したチョコクッキーが……! ユーモアとこだわりが光る逸品です。

帰り道には、クッキーを作っている天然酵母パンのお店「ドゥ・リーブル町田金井店」へ寄り道し、もちもちパンをゲット。動物たちに癒され、心もお腹もほっこり満たされた一日でした。

大人も子どもも笑顔に。町田の隠れた癒しスポット
入園料は大人500円、子ども300円という良心価格。定期的に開催される動物イベントに、見どころたっぷりのリス広場。都会の喧騒から離れ、ふわふわの癒しと緑に囲まれる時間は、どこか懐かしく、そして贅沢でもありました。
特定非営利活動法人 町田リス園
所在地:〒195-0073 東京都町田市薬師台1-733-1
アクセス:小田急町田駅 北口21番バス乗り場より「本町田経由 野津田車庫行(55系統)」または「鶴川駅行(53系統)」で約20分、「薬師池」下車すぐ
開園時間:10:00~16:00(火曜定休・祝日は開園)
公式サイト:https://www.machida-risuen.com/

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