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心臓手術で片頭痛が治る? 岡山大学が6月から手術を開始

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片頭痛はポピュラーな症状ですが、片頭痛に悩む方は脳梗塞を発症するリスクが2倍になると言われています。
片頭痛の要因は様々なものがあり、現在は薬物療法が主体となっていますが、一部の原因として、心臓に卵円孔という微少な穴が空いていることが原因ではないかと言われています。

卵円孔とは、胎児が母親の子宮内にいる際に、胎盤から酸素を含んだ血液を、右心房から左心房を通じて全身へめぐらせるための役割をしている穴です。一般的に出生後に閉じてしまいますが、成人しても15~25パーセントの人が閉じないまま、穴が空いた状態になっていると言われています。
岡山大学が心室中隔欠損症(心臓の左心室と右心室を隔てる筋肉の壁がない状態。静脈血と動脈血が混ざるため酸素が体に行き渡りにくくなり、様々な障害が生じやすくなります)や卵円孔の封鎖手術を行った患者38人のうち、19人が片頭痛に悩んでいたという自己申告を得ています。手術後、13人は片頭痛が消失し、5人が症状が軽減したと報告されています。

卵円孔が開いている状態が片頭痛を引き起こすメカニズムについては、まだよく分かっていません。現在の研究では、静脈中の物質が、肺を通過せずに動脈に流れ混むと片頭痛を起こしやすくなるのではないかと考えられています。

6月から岡山大学が実施する手術は、カテーテルを使って卵円孔を封鎖する手術。身体への負担が少ないことから、薬物療法で思わしい効果が得られない患者さんに治療の選択枝として施されるとのこと。ただし、卵円孔封鎖手術を行うと、全ての方の片頭痛が治るわけではないので、十分な診察が必要なようです。

現時点では健康保険が適用されないため、130万円ほどの費用がかかるというのが難点ですが、医療費控除や高額医療費の助成を使えば、経済的負担も少なくなりますから、選択枝の一つになるかもしれませんね。

※写真はイメージ 足成より http://www.ashinari.com/2014/10/16-391482.php

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(執筆者: 松沢直樹) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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