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1.5l ライトウェイト・スポーツ復活! 新型 ロードスターを体感してきた。

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2015年6月、いよいよ新型マツダ ロードスター(ND)が発売される。
私見で申し訳ないが、前型になる三台目(NC)に関しては2000ccという排気量を聞いた時点で「ライトウェイト・スポーツ」と初代ロードスター(NA)から貫かれてきた「人馬一体」のコンセプトから逸脱してしまった感が否めなかった。
ロードスターは、1.8l(リッター)を越えてはいけないと自分勝手な決めごとをつくっていたからだ。
そんな筆者は(正確に言えば筆者と家人)、新型 デミオを購入する際にディーラーの方から「ロードスターの新型が出ること」と「排気量1.5l(リッター)」になることをきいて思わず身を乗り出さずにはいられなかった。しかも、全長がコンパクト・カーのデミオよりも短いという。

一昨日、家人が行きつけのマツダ ディーラーの前を通るとちょうど新型 ロードスターが運ばれて来た直後を目撃したらしく、速攻でLINEでその情報をもらったのだ。
すぐにお店に電話を入れ、試乗の打診をしてみたところ、ロードスター・オーナーであることを汲んでもらった上で快く応じて頂くに至った。

さて、初めての新店舗へ

店舗が移転してからはじめての訪問だ。場所は国道4号沿いに移り、出入りしやすくなっていた。
店舗内の駐車場に入って行くと、イヤホンとピンマイクを付けた店員が待機していて中とやりとりしている。
2002年 初代アテンザが出たばかりに購入し、その頃から出入りしていたので旧店舗にすっかり馴染んでいた。
「マツダ、変わったなぁ」と感慨にふける一場面だ。
店内に入ると、その広さと明るさ、解放感にしばし驚く。
そして…ネットや雑誌でしか見たことがなかった新型ロードスターは、店舗の外からも眺められる位置に鎮座していた。

重厚感
この言葉がまずは頭に浮かぶ。
展示車両はSスペシャルパッケージ(6MT)、カラーは特別塗装色のソウルレッドプレミアムメタリックだ。
試乗にあたり、誓約書を書く。
昔はそうではなかったが、助手席には必ず営業担当が付くことになっている。
まずは、家人が先に試乗する。

いよいよ試乗!


店員間のピンマイクでの連携でスムーズに試乗車が店舗前に移動してくる。
展示車と同じSスペシャルパッケージ(6MT)、色は黒(ジェットブラックマイカ)だ。
久しぶりのマニュアル車運転、しかも試乗車ということで緊張で足がこわばり肩に力が入る。
筆者が運転するため、当然ながら写真撮影はできない。残念…。
出発前に、ギア位置を確認…営業の方も予め説明してくれたように1速の左隣にバックがある。(NCからなのだろうか。NCには試乗していないので不明)
乗ってみて驚くのは、コックピットの位置だ。深い、かなり下に沈み込んでいる。
ペダルを確認する、デミオと同じオルガン式のアクセルペダルだ。
筆者宅にあるNBロードスターと比べると、座って自然に足が伸びる位置にペダルが配されている。

始動…半クラッチというものを忘れるほどにスムーズだ。タイミングを誤ってエンジンがストップなどということはまずないだろう。
国道にゆっくり出てアクセルを踏む、軽く加速することに驚く。
当然ながら視点の低さに慣れるまで少し時間がかかる。(ここ何ヶ月も、自宅のロードスターの運転をしていなかったため)
アクセルを踏み込み、クラッチを踏む…軽い!
シフトアップ…カチッと入る。シフトフィールが心地いい。
無駄にシフトアップ、ダウンしたくなってしまうが、ダメだ、これは試乗車だ。
運転しているうちに悦に入ってしまう車だ。
エンジン音がとにかく軽快で、いい音を奏でるのですっかり酔いしれてしまうのだ。
ディーラー側の計らいもあってオープンにして走った。
街中に入ると、すれ違う車が振り返る。
オープンカーであることはもちろん、新型であること、そしてエンジン音も注目されるのに十分なのだ。
ワインディングを走ることはさすがに叶わなかったが、曲がる時に軽量なFR車特有の “車体中心部を軸にしてクルンっと回転するような” 挙動がみられない。
乗りやすく仕上がっていることを実感する。
そして、ライトウェイト・スポーツに見合った1500ccだ。
アクセラ搭載の“SKYACTIV-G”をロードスター用に改良したエンジン。
最高だ、文句なし。
「風をきって走るって、本当に心地いいですね。こういう車が少なくなっているのが残念です…」
ディーラー Yさんがしみじみ語る。
気づけば低いと感じた視点にも慣れて、もう一周したいくらい楽しくて胸が躍っていた。

軽量化と乗り心地にこだわりながら原点に回帰

まずは、先にも触れたように3代目 NCで2リッターだった排気量を1.5リッターに落とした英断。
“走ることを愉しむ人たちのため”に、そして“ワインディングを楽しむ”ために生まれたロードスターという車は、1.5リッター、1.6リッターあたりが妥当だと筆者なりの拘りを持っていた。
ここにきて、ロードスターは、「再び原点に立ち戻った」と勝手ながら実感した。
歴代 ロードスターで一番全長が短かったのは、筆者宅にある二代目( NB )だ。
新型ロードスターは、NBの3955mmよりさらに短くなった3915mm。見た目の重厚感でまったくそれが感じられない。
ホイールベースについては、NBよりも長くなっている。
乗り心地の良さも十分に実感できる、軽量化に力を注いだ開発者側の苦労も計り知れないだろう。
エンジン位置はできるだけ中央にさらに下寄りに配し(重量配分から)、乗車スペースは乗り心地を考え広く…ラゲッジもある程度の荷物は詰める大きさが必要だ。(NBロードスターよりかなり広い…スペアタイヤがないからだ。その代わりにパンク修理キットが付いてくる)
助手席前方にあったグローブボックスがなくなり、その分背中側の運転席と助手席の間に鍵付きのコンソールボックスが、さらに運転席・助手席の背後にはそれぞれ収納スペースが配置されている。
ソフトトップは、中央一点ロックで開閉でき簡単に折りたためるZ型(NCから採用されている)、手間取らずにオープンにできる。(NB型は開閉に手間取る、運転席と助手席側二点ロックだ。)

ロードスターの拘りを実感させるインテリア

メーター類にも拘りを持ち続ける新型 ロードスター

3眼式で中央には、おなじみの垂直ゼロ指針のアナログ回転計。
右側は、同じくアナログのスピードメータ。
左側には、デジタルの水温系と燃料計。(切り替えるとドライバーの運転評価が表示される( i-DM = インテリジェント・ドライブ・マスター)

ちなみに筆者宅の二代目ロードスター(2001年式 WEB-TUNED NB8)のメーター類
旧式らしく分散している…
5眼あり、左から燃料計、回転計、油温計、スピードメータ、水温計…すべてアナログ。

新型ロードスターの握りやすい球形シフトノブ
インテリアは黒地に赤いステッチで統一され、おしゃれ。

最後に、
新型ロードスターを見学、試乗させていただいて
軽量化とともにボディ剛性を追求しながら、さらに乗り心地を高めることに成功した開発者の苦労と車に対する熱い想いがしっかりと伝わってきた。

写真
1枚目:マツダ・ロードスターサイト フリーダウンロード写真
http://www2.mazda.com/ja/stories/history/roadster/roadster_25th/movie_photo/
1、2、4、5枚目:筆者撮影
3枚目(メーター):レスポンス
http://response.jp/article/img/2015/05/08/250673/877141.html(撮影 太宰吉崇 氏)

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 風凛王(ぷー・りんうぉん)) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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