ハイエンドかつコンパクトなAndroid 2.2スマートフォン au『IS05』がお披露目

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ハイエンドかつコンパクトなAndroid 2.2スマートフォン au『IS05』がお披露目

KDDIは、2011年春モデルのタッチ&トライイベントを報道機関向けに開催。昨年10月の発表会ではモックアップのみの展示だったシャープ製のAndroidスマートフォン『IS05』の実機をお披露目しました。出荷時にAndroid 2.2を搭載し、先行して発売された『IS03』と比べてコンパクトなスマートフォン。その特徴を実際に見て触って確認してきました。

※すべての画像が表示されない場合はこちら(https://getnews.jp/archives/93649)をご覧ください。

カジュアルかつハイエンドな仕様

女性でも持ちやすいコンパクトサイズ

『IS05』は、女性ユーザーも意識したカジュアルなスマートフォン。『IS03』と比べた主な特徴は(1)カラフルでコンパクトな本体(2)Android 2.2をプリインストール(3)インカメラの搭載(4)バッテリー容量のアップ――が挙げられます。

発表時には、CPUに800MHzの『Snapdragon』を搭載し、1GHzの『IS03』に対して低価格で提供することが想定されていましたが、説明員の方によるとCPUは当初予定していた『Snapdragon』の『MSM7630』(800MHz)から『MSM8655』(1GHz)へクロックアップして提供を検討しているとのこと。これにより、春ごろと発表している発売日がずれ込むことはないものの、価格面でどうなるかは未定とのこと。展示中の端末は800MHzのCPUを搭載したものでした。

「@ezweb.ne.jp」のEメール、デコレーションメール、『おサイフケータイ』、ワンセグ、赤外線通信など、『IS03』で目玉となった従来の携帯電話向け機能のほか、『Skype au』『LISMO!』『au one Market』などau独自のサービスにも対応します。クロックアップの理由としては「商品力を向上するため」(説明員)と説明していることから、機能面ではハイエンドのまま、男性だけでなく女性にもアピールする端末という位置づけになりそうです。

ストラップも付く本体

ディスプレー側で3色を比較 背面側で3色を比較

本体カラーは、ホワイト、ピンク、グリーン×ブラックの3色。ピンクはメインカラーとして打ち出しており、女性向けに強くアピールしそうですが、ホワイトやグリーン×ブラックは男女ともに受け入れられるカラーといえるでしょう。

ストラップホールが付属します

ストラップホールも付属。従来の携帯電話からの乗り換えユーザーには意外に重視される仕様を盛り込んでいます。
※18:30 追記
当初『IS03』にストラップホールがないと記載していましたが、『IS03』にもストラップホールは付属しています。お詫びして訂正させていただきます。

『IS03』とサイズを比較

本体サイズは『IS03』のW63×D12.6×H121mmに対して、『IS05』はW55×D14×H112mmと小ぶり。特に幅が小さい分、女性の手にもなじむサイズになっています。

Android 2.2で『Flash Player 10.1』にも対応
Android 2.1で出荷され、この春に2.2へアップデートを予定している『IS03』に対して、『IS05』はAndroid 2.2をプリインストール。『Flash Player 10.1』にも対応し、パソコンと同様にFlashコンテンツを利用できます。

『ニコニコ動画』の再生も問題なし

『ニコニコ動画』は、コメントもスムーズに流れた状態で再生できることを確認しました。

Flashゲーム『海老蔵ゲーム』もプレイできました

Flashゲームも、『海老蔵ゲーム』のようなシンプルなクリック操作のものは問題なく動作します。

念のため『Android マーケット』で『Flash Player 10.1』を検索し、検索結果で表示されたことから、800MHzのCPUでも『Flash Player 10.1』に対応するということが分かります。クロックアップして発売されても間違いなく対応するでしょう。

ガジェット通信記事「Android 2.2だからといって『Flash Player 10.1』が動くわけではない」(関連記事参照)でご紹介したように、Android 2.2を搭載しても普及モデルのスマートフォンでは非対応のものがあるので、注意が必要です。

Android 2.3以降の今後のアップデートについては未定とのこと。説明員は「まず2.2で出すことに注力している」とコメントしていました。

インカメラで“自分撮り”が可能

『ハンドミラー』アプリでインカメラの映像をチェック

本体背面のメインカメラのほかに、ディスプレー面の左上にインカメラを搭載。“自分撮り”をする女性ユーザーに配慮した機能といえます。展示端末ではカメラアプリでインカメラ機能が実装されていませんでしたが、プリインストールされた『ハンドミラー』というアプリでインカメラの映像を表示できました。手鏡代わりに使うこのアプリの存在も、女性ユーザーをターゲットにしていることが分かります。

メインカメラは横持ちにして側面のシャッターボタンを押して撮影

メインカメラは『IS03』同様、横持ちにして本体側面のシャッターボタンを押して撮影するスタイル。もちろん、タッチパネル操作でシャッターを切ることもできます。

バッテリー容量の心配がなくなる?
『IS03』発売後に話題になった、バッテリー容量についても配慮されている模様。『IS03』の1020mAhに対して、『IS05』は1230mAhと容量がアップしています。

カタログスペックでは、連続通話時間が『IS03』の約230分に対して『IS05』は約300分、連続待ち受け時間は約200時間に対して約250時間とされています。『IS03』より容量が大きくなったからといって、スマートフォンは使い方によってバッテリー消費が変わるもの。『IS05』でも常駐タスクをオフにするなど、使用時に注意は必要になりそうです。

総じて、『IS03』と比べても見劣りしないどころか、より高スペックになりそうな『IS05』。コンパクトなため画面サイズが小さいこと、カメラの有効画素数が少ないことを気にしなければ、かなりよい端末になりそうです。『IS03』を様子見していた方は、『IS05』が出るまで待ってみるのも手かもしれません。

『IS05』主な仕様
本体サイズ:W55×D14×H112mm
重量:約132g(電池パック装着時)
連続通話時間(国内):約300分(検討中)
連続待ち受け時間(国内):約250時間(検討中)
電池パック:リチウムイオン電池1230mAh
ディスプレー:NewモバイルASVタッチパネル液晶 854×480 約3.4インチ 約26万色
カメラ有効画素数:約805万画素(CMOS)
インカメラ:搭載
外部メモリー:microSD/microSDHC
インタフェース:microUSB
イヤホンジャック:3.5φ
主な機能:ワンセグ、Wi-Fi、HDMI、DLNAサーバー、Bluetooth、FMトランスミッター、赤外線、GPS、6軸センサ

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

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