和の文様が美しい『文様割箸』って? 外国人からも「COOL!」の声 これは使ってみたい!

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みなさんは、日常で当たり前のように使われている“割箸”について、どれくらい知っているでしょうか? 日本では割箸が年間で250億膳使用されています。そのうち、日本に出回っている割箸の97%は中国産であり、国産の割箸は3%にも満たないのが現状です。

しかし、日本産の割箸と違い中国産の割箸は製造過程で強力な防カビ剤や、見栄えをよくするための漂白剤等が大量に使われることがあったり、ほとんど洗浄されずに出荷されていることがあるため、人体に有害な薬品がこびりついたままという事例も挙がっているのだとか!

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国内の割箸工場数は年々減少し、現在も工場数は急激に減少しているそうです。

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そこで、奈良県吉野町は、1日に1万3000本の箸を製造する竹内製箸所と、奈良県立吉野高等学校による産学官共働である『文様割箸』プロジェクトを4月18日に発足。

このプロジェクトは、国内で割箸の7割以上の生産量を誇る奈良県吉野地域(奈良県南部)が主体となり、国内での“国産割箸”への関心度を高めると共に、日本の最高傑作プロダクトである“割箸”を通して、日本の本質的な精神を世界に伝えることを目的としています。

“割箸”が誕生したのは吉野町の隣町である奈良県下市町で、「未使用の証をもった箸」として、「おもてなしの」精神と共に生み出されたそう。吉野町の“割箸”の材料には建築材の端材等を使用し、林業の流れの中で無駄のない作業の一つとして組み込まれています。

『文様割箸』とは?

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『文様割箸』は、小判型と呼ばれる表面が真っ平らな“割箸”の表面と裏面の全面に、レーザーカッターで日本の文様の彫刻を施した割箸。“割箸”に文様を加える事で、「思わず写真を撮りたくなる」「思わずお手拭きで拭いてもって帰りたくなる」「いままでわざわざ使われなかった場で使いたくなる」といった「割箸の新たな使用シーン」という価値を提案。

さらに、“割箸”の元である二本離れた“お箸”は人と神様を結ぶ“橋渡し”の道具ともされており、この割箸を保管して、お守りとしても使用できるようです。

また、『文様割箸』の模様にはそれぞれ意味があり、それによって使用するシーンを使い分けることができます。例えば、市松模様であれば必勝祈願の意味を持ち、勝負の日に使用するとか、大事な試験の日に使用するのも良さそう! 亀甲模様であれば、健康長寿を意味しているので、敬老の日や還暦祝いの食事にぴったりです。

この『文様割箸』、ちょっと気になってきたのではないでしょうか?

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実際に、4月18日に行った無料配布イベントでは、『文様割箸』を作成した奈良県立吉野高等学校の辻本君、福井さんが6種類それぞれの文様の意味を説明しながら配ると、年齢性別問わず、幅広い人々が興味を持ち、午前の部は配布開始から約1時間、午後の部はなんと30分で完配。

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受け取った外国人観光客からも「Coolだね、友人への日本土産に持って帰りたい」という声もあがり、大盛況だったそうです。

興味をもった人のために、ここで6種類の『文様割箸』の文様の意味と使用シーンを紹介。

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●市松文様 (必勝祈願)……勝負の日に使用
●亀甲文様 (健康長寿)……敬老の日、還暦の日に使用
●矢羽根文様(良縁祈願)……結婚式の日に使用
●七宝文様 (商売繁盛)……開店のお祝いの日に使用
●麻葉文様 (子孫繁栄)……初箸の日、七五三などの子供の節句の日に使用
●立涌文様 (家運隆盛)……お正月など、人が集う日に使用

それぞれの文様もとても美しく、『文様割箸』がお弁当に付いていたら、いつもよりも美味しく感じられるかも!

現在販売元として協力企業を募集しており、今後は本格販売も予定しているとのこと。早く手にとってみたいですね!

「文様割箸プロジェクト」サイト:
http://www.monyo-waribashi.jp/

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